インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

だからWindowsだけはよせと言ったじゃない

勤めている学校の一つで、職員一人一人に新しい業務用パソコンが支給されました。Windows10を搭載したノートパソコンです。これまで長い間Windows7のパソコンで業務を続けてきたのですが、Microsoftのサポートが終了し、さすがにセキュリティ上も問題があるということで、ようやく環境を一新させたというわけです。

早速セットアップをして、まずはインプットメソッドを設定しました。私は仕事で日本語と英語、それに中国語の「簡体字」と「繁体字」を打つ必要があります。そこでWindows10標準の、Microsoftから提供されている言語パックをダウンロードしたのですが……。

とりあえず手書き入力などは外して「基本の入力」だけ簡体字繁体字をダウンロードしたのですが、簡体字は設定できたものの、繁体字の方がいくら待っても設定が完了しません。というか、設定を継続中なのか、止まってしまったのかさえ画面からは分かりません。

仕方がないので他のアプリケーションなどをインストールし、メールチェックなど別の仕事をこなしながら待っていましたが、まったく変化なしです。あまりにおかしいので一度再起動してみようと思ってやってみたら……延々延々「Windowsの準備をしています コンピューターの電源を切らないでください」の表示。結局その日は三時間待ってもこの状態が変わりませんでした。

次の日に出勤してみるとログイン画面に戻っていましたが、インプットメソッドは変化なしで依然中国語が十全に使えません。ネットで解決策を検索してみると、あちこちにWindows10の外語環境における不具合が報告されており、さまざまな対応策が紹介されていました。

それらもいろいろと試してみましたが、結局らちがあかず、たまたま他のアプリケーションをインストールした際にうっかり再起動をかけてしまったがために、また数時間「Windowsの準備をしています コンピューターの電源を切らないでください」状態が続きました。普段は極めて温厚な私(うそです)もこれにはキレました。だからWindowsはダメなんですよ。

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https://www.irasutoya.com/2014/01/blog-post_14.html

私がプライベートで使っているMacBookは、これまでに何台も買い換えてきましたがセットアップの時にこんな意味不明なドタバタは一度もありません。思い返せば四半世紀ほど前、DTPの黎明期にMacで中国語の組版を始めた頃はわけの分からないエラーが多発したものでした。一枚プリントするのに数時間などという、今では笑い話のようなエピソードも毎日のように起こっていました。それでもMacはその後どんどん進化し、いまでは自分の体の一部とも言えるくらいの快適性を実現してくれています。

それに引き換えWindowsの、それも最新OSのこの体たらくはどうでしょう。私はつねづね「Windowsが世界のパソコンの標準になってしまったのは人類の一大不幸だ」と言っているのですが、今回もさらにその思いを強くしました。これだけ「ぐろーばる」の声かまびすしい時代になったというのに、マルチリンガル環境、それも日本語と中国語だけの環境でさえまともに構築できていないというのは、どういうことなんでしょう。結局中国の「搜狗」というインプットメソッドを入れました。これで一応使えますけど、Microsoft純正のプログラムがきちんと動かないというのはホントに度しがたいです。

今回の新しいパソコン導入に際しては、私は教学で音声も映像も多用するしそれらの編集も日常茶飯で行うのでMacにしてくれと学校当局に申し入れました。でも、規模の大きい学校なので、たぶん調達部門とパソコン会社の間の「大人の事情」もあるのか、結局その意見は通りませんでした。それでも今回は最新のWindows OSだから少々期待もしていたのです。なのに……天を仰いで溜息をつくしかありません。