インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

我先にと殺到する雰囲気

先般、2020年の東京オリンピックパラリンピックのチケット申し込みサイトにアクセスが殺到というニュースが流れていました。

www.nikkansports.com

この申し込みサイトは「購入申し込み」を受け付けるだけであり、申し込み者多数の場合は抽選になりかつ「申し込み順は当選に影響しない」ことがアナウンスされているにもかかわらず、「サイトにはアクセスが殺到」して「ログインできない状態になり、多い時には順番待ちに数十万人が並んだ」というのです。もとより私は今次の五輪開催には反対ですし、チケットにも何の興味もないので、高みの見物を決め込んでいたのですが、こういう群衆心理は心底苦手だなあと改めて思ったのでした。

こういうネット上の、いわばバーチャルな空間での殺到にすら恐怖を覚えるのですから、現実世界でのそれはさらに輪をかけて苦手です。もともと人混みがあまり好きではなかったことに加えて、歳を取って多くの人がいる空間がますます苦手になり、「人圧」に気分が悪くなるまでに至りました。一時は「パニック障害」とか「閉所恐怖症」みたいな疾患も疑ったのですが、どうやらそこまで重篤ではないもよう。それでも人が押し合いへし合いしていたり、なにかに向かって我先にと殺到したりなどの雰囲気が苦手になったのです。

qianchong.hatenablog.com

それでも都会で暮らしている以上、そういう場面に遭遇することは一日のうちに何度もあります。電車が駅に着いてドアが開くやいなや階段やエスカレーターに向かってダッシュする方は多いですし、その階段やエスカレーターに並ぶ人混みも尋常ではありません(特に後ろから押される感覚が)。こうした状態は一分間も待てば消えてなくなることがほとんどなので、いつもホームの柱の陰に「避難」して人の波をやり過ごしています。

「朝活」のために通っているジムも、以前は朝七時の開業時間前にジムの入り口に並んでいたのですが、ドアが開いた瞬間に大勢の人がロッカールームへ急行する雰囲気が殺気立っているので、最近は十分ほど遅らせて行くようになりました。そうやってゆっくり行くだけでけばずいぶん心穏やかになれるのです。みなさんがロッカールームへ急行する理由は、例えばフリーウェイトコーナーの器材を確保したいからなのですが、ジムには「一人二十分まで」というルールがあるので、むしろ遅れて行った方が次のサイクルで自分に回ってくることも多いと気づきました。

いやはや、まるで自我をこじらせた中学生みたいな思考ですが、私はもともとかなりせっかちで「イラチ」な性格なので、こうしたことの一つ一つが、何といいますか、心の鍛錬になっています。……しかし、こういう「対策」を講じなければいけないほど、都会で神経をすり減らしているということですかね。今年の夏もまた南の島の離島のそのまた離島の、誰もいない荒野に行ってぼんやりしたいです。

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追記

今日はこんな記事が流れていました。

www.nikkei.com

「還元は早い者勝ち」だそうです。今の私がもっとも苦手な言葉はこの「早い者勝ち」ですかねえ。