インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

語学に全人生を捧げない

単なる思いつきで学び始めたフィンランド語、いまも細々と続けています。「猫の言葉」と呼んだ先達がいるほど「ニーン」とか「ニュット」とか「モイモイ」とかカワイイ発音が多いフィンランド語ですが、一方でその複雑な格変化などから「悪魔の言語」とも形容されるほど非母語話者には習得が難しい言葉であるそう。

確かに格変化がとてつもなくて、いまに至ってもまだ簡単なことしか話せないですが、これらの変化はかなり規則的というか数学的というか、例外がとても少ないので地道に身体にたたき込んでいけば何とかなるような気もしています。それでいまのところは先生の助言に従って、ひたすら単語を覚え、フレーズを覚え、簡単な質問とその答えのペアを覚え……と丸暗記に徹しています。先生いわく、格変化が多い言語であるだけに、その変化の元となる単語を知っていないと変化のさせようもない、とのこと。

単語は全部Quizletに入れて、通勤時にスマホで覚えています。フィンランド語は英語などラテン語系統の言語とはかなり違う語源を持っている単語が多いので、これまでの英語の知識からの類推が効きにくく、なかなか身体に入ってきてくれません(ただ、英語などからの外来語も多く、それはやはり定着が早いです)。それでも繰り返していることで最近は脳の一部にフィンランド語のフィールドができてきたような気がします。こないだは頂き物のお菓子の箱を見た瞬間に「はこ」や「box」ではなく「laatikko(ラーティッコ)」という音が脳内に響いてうれしかったです。

先生は「語学は自宅学習が八割」とおっしゃっていました。なるほど、授業だけで語学を上達させようというのは無理な相談ですよね。ましてや私のように週に一回数時間の授業だけでは。また先生は「語学の勉強は移動時間にするといいですよ。自宅にいるときは別のことをしましょう」とも。なかなかにシニカルなお言葉ですが、これも私、同感です。語学は面白いですし、一生懸命に学ばなければいけないですけど、全生活・全人生を傾けるほどのものでもない。あくまでも暮らしの一部として上手くその居場所を作ってあげるべきです。

もちろん仕事の都合でどうしても短期間に一定程度にまで持って行かなければならない語学学習もあります。その場合はそれこそ寝食を忘れて全生活を語学に捧げる必要がありますが、それ以外の状況なら、あまり語学に胆(きも:魂)を持って行かれないようにした方がいいですね。ともかく、これからも細々とフィンランド語の学習を続けていこうと思います。そして今夏もまたフィンランドに行くのです。もう航空券を買っちゃいました。仕事が入っても不義理を恐れず断るのです!

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▲Maaseudun Tulevaisuus(http://www.maaseuduntulevaisuus.fi/maaseutu/raymond-mies-kaivoi-suomen-muotoisen-järven-metsään-meni-1.132344
Miksi sinä opiskelet suomea? Koska pidän suomen metsistä ja järvistä.