インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

イキガミ(1)

イキガミ(1)
  「魂揺さぶる究極極限ドラマ」と帯やカバーにある。

  「国家繁栄維持法」が施行されている日本。就学時に全国民が接種を受ける「国繁予防接種」には、千人に一人の割合で特殊な「ナノカプセル」が混入されており、十八歳から二十四歳までの特定の年月日にカプセルが体内で破裂して本人の命を奪う。これは死への恐怖を植えつけることで命の大切さを国民に認識させ、平和で秩序ある社会を作る目的なのだという。まあなんともすごいプロットを考えたものだ。
  で、その死亡予定時間の二十四時間前に「死亡予告証」、通称「逝紙(イキガミ)」を配達する区役所職員が主人公……なのだが、実際には「逝紙」を受け取ったあとの当人と、その当人を取り巻く人間のドラマが主に描かれる。
  あまりにも無茶苦茶な設定なのだけれど、それが気にならないくらい物語に引き込まれるマンガではある。書店でたまたま目にして買ったのだが、かなりヒットしているらしい。今日のNHK・BS2『マンガノゲンバ』でも取り上げられるそうだ。個人的な趣味から言えば、再読三読したくなるようなマンガではないが……。