インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

うろたえる。

  翻訳に没頭していると、当たり前だが肩が凝る。
  肩が凝りすぎるからなのか、軽く頭痛もしている。
  もともとすぐ肩が凝るほうで、しかも頭痛持ちなので、ちょっと仕事に根を詰めるとすぐにこの二つの症状が出る。
  だが昨日は肩こりと頭痛に加え、右手がしびれていた。手のひらから二の腕までがじーんとしびれている。たまにこれが出る。
  片方だけというのがこわい。
  脳梗塞の前触れじゃないかしらとか、よからぬことを考える。
  そういえば血圧がちょい高めだったとか、さらに余計なことを思い出す。
  ブラウザのツールバーにgoogleが入っていて、「脳梗塞 前兆」などとすぐに入力できて、検索できちゃう。「片手だけのしびれや麻痺に注意!」などと、ど真ん中直球の記述にさらに動揺。
  おもむろに北京語の音読をしてみたり、家の中をうろうろ歩き回ってみたり。んな、この時点でろれつが回らなかったり段差につまずいたりするようじゃ相当手遅れな状態なのだが。
  四五年前にも同じようなことがあって、そのときは最初の経験だったのと、俺もそんな歳にぃ〜というショックとで、転がるようにして脳神経外科の病院に行った。保険もきかないMRIの検査を受けた結果はシロ。医師からは「まだ大丈夫ですよー、血管の瘤もないし、脳に萎縮も見られません」と言われた。んな、この時点で萎縮があったら大ごとだが。
  一人で暮らしていて、脳梗塞とか、もっとひどいクモ膜下出血とかの症状が出たらどうなるんだろう。
  たぶん助からないだろうな。それはそれで仕方がないが、本棚の奥のあの本とあの本とあの雑誌は恥ずかしいから早めに処分しておかないと。