インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

体重が増えません

腰痛と肩凝りと不定愁訴の改善を目指してはじめたジム通いも「病膏肓に入」りつつあり、現在は「朝活」で週に5日、以前から続けているパーソナルトレーニングには週に2回通っています。体幹レーニングと「筋トレ」がメインなのですが、年齢が年齢だけにもうそんなに「マッチョ」にはなれません。まあ、なる気もないんですけど。

それでも、ベンチプレスなど続けているとついつい欲が出て、さらにトレーナーさんが上手にハードルを上げてくるのとも相まって、徐々に挙げられる重量が増えてきました。以前から自分の体重ぶんのウェイトを目標にしていたのですが、ついに先日その体重を超えました。次なる目標はこの重さを数回、あるいは数セット挙げられるようになることです。

ところで、ある程度の重量を上げようとすると、これはもう物理的に筋肉の絶対量が必要です。重力というのは極めて冷徹かつ非情な存在でありまして、小手先のテクニックでどうにかなっちゃうものではありません(正しい姿勢やマインドセットは必要ですが)。それで最近は炭水化物を少し抑えつつ、良質な蛋白質を多く摂ろうとしているのですが、これがまた中高年の悲しいところで、すでにもうそんなにたくさん食べられない身体になってしまっていました。いくら食べてもお腹がすいて仕方がなかった若い頃が懐かしいです。

手軽に蛋白質だけを摂るならプロテインという手もあり、実際トレーニング後には飲んでいますが、これだけじゃ寂しい。というわけで鶏の胸肉や、赤身の豚肉や牛肉、魚などを以前よりも多く炊事で用いるようになりました。それと同量かさらに多い野菜類、豆類とともに。それでもすぐに満腹になってしまいます。

トレーナーさんからは「筋肉がつけばそれなりに体重は増えますけど、ある程度体重がないとウェイトは上がっていきません。できれば積極的に食べてください」と言われているのですが、なかなか健康的に太ることができません。ご飯やパスタをどんと食べれば容易に太れるんですけど、良質の蛋白質で太るのはけっこう難しいんですね。

ということで、最近は脂肪がほとんどない赤身の牛肉を使ってよく「タリアータ」を作っています。

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世間的には牛肉の「サシ」が人気ですが、私はもうあの脂について行けないので、いつも赤身の牛肉ばかり買っています。ところが赤身の牛肉(のブロック肉)って存外手に入れるのが難しいんですね。でもスーパーによってはこだわりの仕入れ担当者がいらっしゃるのか、まったく脂身のついていない牛肉を売っています。しかもサシが入った牛肉よりずいぶんお安い価格で。

そういう赤身の牛肉には、脂のうまみとはまた全然違う、しかしとても滋味深い味わいがあるのが分かるようになりました。タリアータは牛肉を焼いて薄切りにするだけなので、調理もとても簡単です。「強火で何度も裏返す」という樋口直哉氏の作り方を参考にしています。

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