インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

ジャーにゃんの非正規雇用観

数日前の東京新聞に、2008年の「年越し派遣村」を回顧した記事が載っていました。

www.tokyo-np.co.jp

1986年に施行された「労働者派遣法」では、通訳者など13業務がその対象になり、2003年の法改正では原則として最長1年とされていた期間制限が最長3年に緩和されました。私は2003年から約3年弱、台湾に「長期派遣」で赴任していたのですが、なるほど、それができたのもこの法律があったからこそなのかな。

記事によると、この法律の施行後も派遣労働、つまり非正規雇用はどんどん進み、私が台湾にいた2004年には「労働者の3人に1人が非正規雇用に」なっていたとのことです。「雇用の調整弁」などと呼ばれる非正規労働ですが、そうか、本来ならば私も正規雇用されなければならない立場ではあったわけですか。もっとも私は、あの長期派遣時の経験がいまの仕事に大きく影響しているので、仕事の内容そのものや報酬面も含めて、とても感謝しているのですが。

ところで、派遣労働というといつも思い出すのが「求人ジャーナル」のテレビCMです。同社の公式キャラクター「ジャーにゃん」がお仕事探しのアプリを紹介するのですが、例えば「お仕事いろいろ篇」はこんな内容です。

youtu.be

このアニメーションには「バイト」「派遣」「パート」「社員(正社員?)」の四種類の「ジャーにゃん」が登場するのですが、バイトと派遣とパートはいずれも額に汗して忙しそう&仕事に追いまくられているいっぽうで、社員だけがゆっくりお茶飲んだりして優雅なんですよね。

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▲バイト

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▲派遣

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▲パート

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▲社員

わははは。きっとアニメーターさんは無意識のうちに作っちゃったんだと思いますが、非正規雇用における現場の現状と、一般の人々の正規雇用に対する漠然としたイメージが、端なくも表れているような気がする……といったら言いすぎかな。このアニメーターさんは正規雇用なのかしら? それとも派遣労働かしら?