インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

義父と同居

フリーランスに舞い戻って四ヶ月。宮仕えを辞めた直後はぽかっと空いた時間の大きさに喜びつつも恐怖を感じて、「こんな暮らしでいいんだろうか」と思うことしきりでした。朝から晩まで「世間様並み」に働いてないと罪悪感を覚えるんですね。いや、私も立派な「社畜」の一人だったのかというか。

でもまあ、以前にもフリーランスになって同じような感慨を覚えた経験があるので、今回はあんまりじたばたしませんでした。「あんまり」というだけで、多少はじたばたしましたけど。じたばた、というのは要するに仕事の種を播くということですね。あまたの求職転職サイトに登録しましたし、人材派遣会社にも面接に行きましたし、ハローワーク(職安)に行って求職すると同時に失業認定も受けてきました。

ここに来てようやく播いた種が芽を出し始めて、またややオーバーフローになりかけています。この不景気なご時勢、しかも日中関係が最悪の時期にもこうやって仕事が多少なりとも来るんですからありがたいものです。

しかし何ですね、播いた種が芽を出すタイミングって、どうしてこうも思うに任せないんでしょうね。あまりにも芽が出なくて人生諦めたくなるくらいな時もあれば、数日間に集中してぽぽぽぽんと芽が出ることもあります。

仕事はそこそこあるとはいえ、以前よりは収入ががくんと減ったので、あれこれ出費を抑えています。出費の大部分を占めるのは何と言っても家賃なので、この際もう少し安いところに引っ越そうと思って物件を相当探したのですが……予想通り、不動産関係はフリーランスにとことん冷たいです。サラリーマンではないというだけでかなりハードルが高くなります。収入を証明する手段はいくらでもありますが、そもそも収入が一定していないというだけで不動産屋さんの見る眼は厳しくなるんですね。大手のダ〇ワハウスやセ〇スイハウスといった住宅会社系は特に審査が厳しいです。

ただまあ、地元の不動産屋さんが直接管理している物件だと、こちらの事情にも耳を傾けてくれるところも多くて、まあそれなら信用してお貸ししましょうという場合もあります。で、そういう物件で手を打とうと思って半ば契約まで行きかけていたのですが……。

ここにきて、細君のお父さんがずいぶん弱って来まして。実家に一人住んでるんですが、八十を越えてるし、まだまだかくしゃくとはしているけど、足腰が弱って日常生活にやや不便を来すようになってきました。週に一度は様子を見に行ってたんですが、だんだん心配になってきて、だったら一緒に住めばいいじゃないかと思いつきました。

都心に出るにはちょっと不便な場所ですが、と言ったって一時間と少しという程度ですし、私は在宅でやる仕事や非常勤の仕事や出張が中心だから、ネットがあれば郊外でも別に構わないし。細君は毎日通勤する必要がありますが、そもそも以前はこの実家から都心の会社に通勤していたんですから。それに何より、持ち家だから最大の出費である家賃がかからない! 在宅ワークの時は私がご飯作ったりできますし、お父さんだって我々と一緒に住んだ方が楽しいに決まってるんです。なぜもっと早く思いつかなかったかなあ。

で、近々引っ越すことになりました。ただ車がないと不便な土地なので、昨日近所の販売店に行って「一台くださいな」と買ってきました。ホンダN-ONEの一番シンプルなやつ。買い物や送り迎え程度の街乗りにしか使わないので、これで十分です。試乗してみましたけど、昨今の軽自動車ってここまで進んでるんですね。昔は三菱のミニカに乗ってたんですが、もの凄い変化を感じました。当たり前ですか。