漁翁島灯塔にほど近い西嶼の最南端にある「西嶼西臺」は清朝の時代に作られた要塞の遺構です。上から見ると歪んだ正方形のような構えになっていて、中にはトーチカや兵営だったと思しき部屋がいくつも連なっています。
要塞の先端には巨大な四門のアームストロング砲が残されています。そばのトーチカには、レプリカでしょうけど砲弾もおかれていました。
こちらのサイトによると、この場所はミュージシャンのMV撮影でよく使われるとのこと。確かに、ちょっと殺風景で、現実離れした独特の光景ですから、芸術家の感性が刺激されるのかもしれないですね。
若き日の郭富城(アーロン・クオック)『別說』。確かに会談とかトーチカなど西嶼西臺らしき場所が出てくるけど、これでは「ロケ場所」とは言えないかなあ。
蕭亞軒(エルバ・シャオ)の『愛上愛』。これもほんの少しだけ、西嶼西臺らしき場所が登場します。
すっごく懐かしい伍思凱(スカイ・ウー)の『最愛是你』。こちらははっきりと西嶼西臺で撮影されたことが分かります。三曲とも、なんかこう、悲しく妖しく危ない雰囲気を醸し出す場所として使われているんですね。