インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

不定愁訴とその後

天命を知る」歳の前後あたりから、身体の不調が目立ってくるようになりました。

とはいえめったに風邪など引かず、特に病気をするわけでもないのですが、常に肩こりがあり、周期的に腰痛に悩まされ、起床後やお昼ご飯を食べた後の何ともいえない不快感(膨満感に加えてあくびや涙が止まらない)が常態化してきたのです。常に「しんどい」と口に出して言っている。いわゆる不定愁訴というやつでしょうか。あるいは「男性版更年期障害」とでも言えばいいのか。

ネットで「不定愁訴」や「男性の更年期障害」について検索するも、あまり具体的な対処法は見つからず、その一方で「回春」系の情報ばかりが盛りだくさん。あまりに検索を繰り返すものだから、Googleアドセンスのシステムに目をつけられたのか、ウェブサイトにやたら「回春系サプリ」の怪しげなバナー広告が出現するようになりました。

もともとスポーツなど身体を動かすのが嫌いだったのですが、あまりの「しんどさ」にとうとう根を上げ、根本的な改善に取り組むことにしました。

まずは体幹レーニングです。腰痛緩和のために通っている治療院の先生にも「ある程度筋肉をつけた方が腰痛になりにくいですよ」と言われたことでもありますし。これもネットで探すと様々なジムがあって、特に昨今は「ライザップ」のような短期間でムキムキ・ギラギラ系の場所がたくさんあるんですけど、もう少し落ち着いていて、肩こりや腰痛の改善に重点を置いた所はないかなと探していたところ、いつも髪を切ってもらっているお店のスタッフが紹介してくださったのが、ここ。

テコセンター
http://www.tecocenter.jp/
f:id:QianChong:20180106110458p:plain
※写真はテコセンターのHPより。

ここはジムと治療院が一緒になったようなところで、プロの運動選手や大学の体育会系の方などが主に利用しているみたいです。そんな中に混じって「おじさん」が肩こり腰痛予防ってものどうかと思ったのですが、スタッフのみなさんはとても親切でフレンドリー。つきっきりで基礎から指導をしてくれます。しかもウェアも靴も無料で全て貸してくれるので、仕事帰りに手ぶらで行けるのがいいですね。さらには予約も不要という通いやすさ。

通い始めて4カ月ほど。現在はほぼ週2で通っていて、間があくとなんだか身体がムズムズするというか、気持ち悪いと思うようになりました。しかも体幹レーニングを続けたおかげで、なんと肩こりはほとんどなくなり、腰痛はまだ若干あるもののかなり軽減され、なにより午後の膨満感や不快感などが消えました。お昼ご飯をほとんど食べなくなったのも大きかったと思います。周囲からは「大丈夫?」などと心配されますが、だいたいこの歳になっても学生時代と同じように三食がっつりたべるというのに無理があるわけで。

すっかり元気になったので、最近は筋トレも始めました。テコセンターのトレーナーさんは人を乗せる、というか、徐々にハードルを上げるのがうまくて、気がついたらベンチプレスでバーベルを上げる私に。もう「貧弱な坊や*1」とは言わせません。

*1:©ブルワーカー

「枯れた」技術

「枯れた技術」という言葉があります。

枯れたハードウェア、枯れたソフトウェア、枯れた技術、なんて言い方をする。この場合の「枯れた」は、基本的には「古い」と同じ意味だと思っていい。
しかし単に古いだけでなく「すでにトラブルが出尽くしていて、そのトラブルも解決され尽くしている」といった意味が強い。そして必ずしも悪い意味ではなく、むしろ良い意味で使われることが多い。
【公式】NTTPCコミュニケーションズ

もちろん今も進化を続けているのだけれど、何度も改善や改良が重ねられてきて信頼度の高い技術、言い換えれば成熟した技術ということができるかもしれません。

細君は、くも膜下出血で入院して手術を受け、そののち後遺症の水頭症に陥って再度手術を受けましたが、その際、家族の代表として医師から詳細な説明を受けました。術式の概略から用いる麻酔の種類、起こりうるリスク、万が一の場合に取り得る緊急手段などなど、多岐にわたりましたが、私は説明を受け、その間にもインターネットであれこれ調べているうちに「ああ、これは枯れた技術なのだな」と感じました。

くも膜下出血は、その予後(発症後の状況、その後の見込み)が、①即死、②重篤な後遺症を残す、③ほぼ問題なく社会復帰のそれぞれがおよそ三分の一ずつといわれる怖ろしい症状ですが、なぜか私は医師の説明を聞きながら自分でも意外なほど動揺していませんでした*1

医師の説明が落ち着いていて不透明なところがほどんどなく、なるほど大変な状態ではあるけれど手術の方法は明確にあるのだ、言い換えればこの手術は枯れた技術なのだと感じたからだと思います。まあ私たちには子供がおらず、他に面倒を見なければならない家族も全くいない気楽な身の上だったから、ということもできるでしょうけど。

細君の正式な病名は「前交通動脈瘤破裂によるくも膜下出血」といって、最初の説明で二種類の術式(手術の方法)を提示されました。ひとつは動脈からカテーテルを入れてコイルを動脈瘤に入れる方法、もうひとつは開頭手術して動脈瘤に直接クリップを挟む方法です。

担当医師は割合フランクというか、ぶっちゃけた言い方をする方で、「まあこの術式の場合、これこれこういうリスクがあって、○○%くらいは死んじゃうこともあるんですけどね、ははは」などと詳細に説明してくれました。

こんな時に笑うなんて不謹慎? いえ、それが私、「あ、笑って説明できるくらいだから、これは結構大丈夫かも」と思っていました。これもまた枯れた技術だと感じたゆえんでもあります。結局、医師の勧めもあって開頭クリップを選び、同意書にサインしました。実際には動脈瘤の表面が薄かったとのことで、側頭筋を持ってきて貼りつけ補強するという作業も加わりました。

手術後にもう一度医師から予後について詳細な説明があり、そこでは起こりうる後遺症として①再出血、②血管の攣縮(れんしゅく)による脳梗塞、③肺炎などの合併症、④水頭症などが示されました。この時も医師の説明は淡々としてある意味「明るい」もので、この辺の対処についてもすでに「枯れた技術」があるのだなと感じた次第。くも膜下出血に関してはネット上に多くの情報があり、例えばこちらなどが大変参考になりました。

http://www.akita-noken.jp/sp/patient/disease/section3/id45.php

結局細君は④の水頭症に陥り、再度入院して手術をすることになりました。この際に行われた、頸椎経由で降りてきた脳室内の水を腰椎から腹腔までシリコンチューブで導くという「腰椎腹腔シャント(L-Pシャント)手術」もこれまた枯れた技術のようで、数時間程度の施術であっさり成功し、細君は現在、ほぼ完全に生還といっていい程までに回復しています。水頭症についてはこちらのサイトがとても詳しく、参考になりました。

http://www.suitoushou.jp/index.htmlwww.suitoushou.jp

ちなみにこの腰椎腹腔シャント、その「枯れっぷり」が半端ではありません。シャント(チューブ)を体内に装着しても、脳室内の水が適度に抜けるよう調整しなければならず、その調整がうまくいかないと頭痛や吐き気などを訴えることになります。そのためシャントには髄液量を調整するためのバルブ(弁)がついており、なおかつ急激に髄液が流れる(サイホン現象によるらしい)ことを防ぐための装置までついているのです。しかもバルブは体外から遠隔操作できる仕様になっている*2というのですから、どこまで枯れてるんだという。

とにかく、大変な病気ではありましたが、発症例もかなり多い病気だけにその後の対処技術が枯れていたことは幸いでした。もちろん早期に発見してすぐに救急車を呼べたこと、脳神経外科の緊急外来が常設されている大きな病院が自宅から近い場所にあって救急隊の方々が迅速に搬送して下さったこと、細君がこの病気の発症年齢としては比較的若く体力もあったことなど、数々の幸運が重なった結果でもありますが。

……それにしても。

手術に際しては、人事不省に陥っている本人を前に、医師や看護師から詳細な説明を受け、リスクを「ありてい」に告げられます(ハッキリ言わないと後でモメますからね)。つまり術式や、麻酔や、輸血や、CTのための造影や、万一の場合の拘束などについて矢継ぎ早に説明を受け、家族の代表としてサインをしなければならない、それも今すぐここで待ったなしで……というの、私は上記のように医師と「枯れた技術」にすぐ信頼を置いてさらさらっとサインしちゃいましたが、家族や家庭の状況によってはそう簡単ではないだろうなとも思いました。

あと、医師や看護師は難しい言葉をなるべくかみ砕いて説明しようとしてくださいましたが、やっぱり病気や症状に対するある程度のリテラシーというか、一般常識というか、そういうものがないと、判断のしようがないのではないかなとも。

私は、自分が数年前に原因不明の頭痛やしびれに悩まされたことがあり、MRIを撮ったりネットで調べたりして偶然にも最低限の知識があったこと、そしてこれも上記のようにいろいろ心砕かなくてはならない家族や、ある意味口うるさい親戚などの存在がなかったから、「さらさらっ」と行けたのだと思います。

これは何ですね、中学や高校などの、例えば保健体育(そんな科目が今でもあるのかどうかは分かりませんが)みたいな授業で、成人以後に罹患する可能性の高い重篤な病気について、基礎的な教養を教えておくとかしてもいいんじゃないかな。

*1:細君によると、後から医師の先生が「ダンナさんが落ち着いていて救われました。かなり取り乱すご家族もいらっしゃるので」と言って下さったそうです。

*2:細君によると、操作用の機械を肌に当てて、一瞬でかちっと調整が終わるそうです。

差異を認めて知ろうとすること

見逃していた正月時代劇の『風雲児たち蘭学革命篇(らんがくれぼりゅうしへん)~』、NHKオンデマンドに早くも上がっていたのでさっそく視聴しました。
http://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2017084181SC000/index.html?capid=sns002

f:id:QianChong:20180104090037p:plain
f:id:QianChong:20180104090013p:plain
f:id:QianChong:20180104090056p:plain
f:id:QianChong:20180104090127p:plain

みなもと太郎氏の同名マンガを三谷幸喜氏が脚本化したものです。冒頭で「時代考証は大ざっぱである」と断っているから、あとはもう三谷ワールド全開。時代劇だけれど現代風の台詞回しで、出てくる俳優さんがどなたも芸達者で、所々に遊び心がちりばめられていて、まるで三谷氏の舞台劇を見ているような一種の凝縮感があるドラマでした。

『ターヘルアナトミア』を和訳するにあたって、一字一句もゆるがせにはすまいと訳語の同定に執念を燃やす前野良沢。それに対して分からない部分はいったん保留にしてとにかく先に進みましょうという杉田玄白。これ、翻訳作業における典型的な葛藤で、どちらも疎かにできないと揺れる振り子のようなものですね。個人的には、経験則として、とにかく先に進んで全体を俯瞰するほうが初手から細部に拘泥するよりはいいんじゃないかという考えですが、医学書などテクニカルなものの場合は訳語がぶれては意味がないので前野良沢のこだわりもよくわかります。

それにしても、辞書やインターネットがなく、ましてやオランダ語そのものを僅かな語彙を除いてほとんど知らないという状態で行う翻訳作業の困難さは想像を絶するほどです。ドラマではその辺りは一部のエピソード(例えば「スポンジ」を「水吸い・海綿」と同定する場面など)のみで描いていますが、実際には気の遠くなるような作業の繰り返しがあったはず。またこれもドラマではあまり重点を置いて描かれていませんが、オランダ語の文章を解したあとに達意の日本語で再執筆する作業、ここにも相当の艱難辛苦があったはずです。

語彙を同定する場面では、翻訳作業を担当した四人がああでもないこうでもないと議論を繰り返します。例えば“verhevene”という語彙から「うずたかし」「隆起している」に至る場面。そのいかようにも言い分けられそうな語彙を実際の文章ではどのように落とし込んだのか、和語の「うずたかし」にするのか漢語の「隆起」を選ぶのかの間で揺れる振り子の糸をどちらで切って落としたのか。その辺りもきっと侃々諤々の議論があったんじゃないかと想像します。ちなみにいま“verhevene”をGoogle翻訳にかけてみたら「上昇した」だって。ああ!

外語に関する情報がほとんど手元にない状態から、何とかしてそれを分かろうとする知識欲には圧倒されます。前野良沢杉田玄白らは異なる言語や異なる文化を知りたいと思い、母語をベースにその壁を乗り越えようとし、その壁の先で見えた風景をまた母語にフィードバックすることで知を前に進めたのですね。まさに、言語の差異があったからこそ、それを乗り越える営為の中で人類の知は進化してきたわけです。差異を認めること、自分と違う世界観を理解したいと願うことは教養の第一歩ですよね。

知は差異に宿る。それはGoogle翻訳が普及しつつある今とこれからにおいても変わらないと思います。

不義理を働くことを恐れない

うちは正月だからって特に初詣などには行かないんですけど、近くに「招き猫」で有名な豪徳寺があって、去年買った猫さんを奉納して新しい猫さんを迎えるために参拝してきました。
f:id:QianChong:20180103134832j:plain

義父の死をきっかけに、今年からは年賀状を一切出さないことにしました。やってみて分かりましたが、年末に年賀状の心配をしなくていい、年始に年賀状の返事などに心を煩わせなくていいというのが、どんなに気持ちを楽にしてくれることか。多少は予想していたことではありますが、ここまで爽快感というか解放感があるとは改めて驚きました。

くわえて、帰省もやめました。私の両親は九州で健在で、かなりの高齢になってきたので心配ではあるんですけれども、ふだん電話で話していることですし、Twitterでフォローしているミゾイキクコ氏(@kikutomatu)の主張におおいに首肯するところがあったので、帰省「せねば」という圧力を自分にかけるのはやめにしたのです。これも、正直大きな解放感がありました。

Twitterといえばこの時期、田舎に帰省して親戚の集まりに出るのがつらいという「つぶやき」が数多くタイムラインに流れてきます。帰農を目指して都会から田舎へ移住したものの、閉鎖的な村社会での「村八分」にあえいでいるという記事も流れてきました。
news.livedoor.com

これもタイムラインに流れてきた記事。本当にヒドイです。
note.mu

私の実家は農村ではないし、私の両親や親戚はけっこう開明的というか、この記事にあるような暴言を吐く人はいません。それでもふだん生活を一緒にしておらず、気候も風土も価値観も世界観も異なる社会に生きているお互いが、単に盆や正月だからって一堂に会して話をすれば、多分に齟齬が生まれることは想像に難くないわけでして。

テレビなどには相も変わらずこの時期の家族団欒を至上の価値として尊ぶ空気が充満していますが、もうそこはそれ、ITがこんだけ発達した現代なんだもの、ITを駆使してつながりたいと思うところだけはつながって、それ以外は自分の気持ち本位ですっきり断捨離、ないしは不義理を働いちゃっていいと思います。もう2018年なんだもの。

昨年の3回と今年の3回

昨年は3回、病院を舞台に大きな出来事がありました。

ひとつめは仕事で留学生と一緒に行った長野県での合宿。
みなさん大人ですから特に「管理」などということもやらないのですが、深夜に急性アルコール中毒で中国人留学生が倒れてしまいました。私が救急車を呼び、いちおう通訳者も必要だろうと同乗して病院に向かいました。幸い一命は取り留めましたが、本当に危ないところでした。

ふたつめは義父の死。
軽い認知症にかかりながらも比較的元気に過ごしていたお義父さんでしたが、急に体力が衰え、入院にいたり、あっという間に天に召されてしまいました。細君と一緒に老人ホームを物色していたところでしたが、結局入居することはありませんでした。

みっつめはその細君の入院。
くも膜下出血でした。この時ばかりは最悪の事態も覚悟しましたが、これも幸い手術(開頭クリッピング)を経て一命を取り留め、なおかつ後遺症も残らず生還しました。即死と重篤な後遺症を残すケースで6〜7割を越すというこの病気においては、奇跡的ともいえると思います。友人からは昔から「しぶとい」と言われていた細君ですが、ここでもしぶとさを発揮してくれました。

でもその後細君は、くも膜下出血の典型的な後遺症の一つである水頭症に陥り、表面的には認知症と選ぶところのない症状を呈し、一時は徘徊などもするまでに至りましたが、手術(腰椎腹腔シャント)を経て、現在では完全と言っていいくらいに回復しています。

それにしても、怒濤のような一年でした。私自身は特に不都合もなく、というより仕事では学校の授業で色々と新しい試みに挑戦してそれなりにいい結果を出せてまあ順風満帆といってもいいほどだったのですが、自分の周囲で立て続けに、近しい人たちにこういうことが起きるとは。

細君にしても、とある国家資格のために日夜受験勉強に励んでいて、それが一番ピークに達したところで、つまり受験の当日にお義父さんが倒れるというタイミングでした。私がいろいろと入院準備を進める中で細君は面接試験にのぞみました。そしてその後お義父さんが急逝して喪主を務めたと思ったら、今度は自分が死線をさまようことになったわけです。しかも、くも膜下出血で手術を受けてまだ意識が回復していないときに合格通知を受け取りました。

実は何十年か前に大学院を受験したときも、同じタイミングで母上が、それも同じくも膜下出血で急逝しているのですから、つくづく「重なるときには重なる」ものだなあ、というかもうちょっと分散してイベントが起きてほしいと思いますよ、本当に。

……で、今年です。
今年はもう去年のような超弩級の怒濤はやってこないと思いますけど、たまたまNHKEテレで見た「たなくじ」では大吉が出て「大きないいことが3回あるでしょう」とのこと。去年は3回とんでもないことがありましたから、今年はその真逆ということですね。

f:id:QianChong:20180102175145j:plain

個人的にはあんまり波瀾万丈の人生は好みじゃなくて、平穏無事に「小確幸」をかみしめることができればそれで十分なんですけど。

這本書拆封了就不能退。

回國前一天在台北書店裡偶然發現這個「覆面書」,類似於曾經在日本風靡一時的「文庫X」活動。其中對這一包上推薦文感動有趣,就買下來了(店員對我提醒說這本書拆封了就不能退)。回去旅店打開紙包,從中出來的就是這一本(好像還沒出日文版)。我在回程班機上開始翻閱,故事的開頭的確有某種吸引力。
f:id:QianChong:20170820093409j:plain
f:id:QianChong:20170814154456j:plain
f:id:QianChong:20170814154754j:plain

參加了浮潛一日遊。

參加了澎湖當地旅行社的浮潛一日遊,除了看珊瑚礁之外,還去了只有退潮時才可上岸的無人島觀察海生動物,整天玩個痛快。聽說這家目前唯一獲准登島的,教練都是體貼有禮貌富有專業精神的陽光男孩們。行程裡有很多活動(不參加一直浮潛也可),值得猛推。
珊瑚礁旅行社
http://www.excitingpenghu.com.tw/boat.php
f:id:QianChong:20170820091605j:plain
f:id:QianChong:20170810091212j:plain
f:id:QianChong:20170810161847j:plain
f:id:QianChong:20170810161612j:plain

能夠釋放自己心理壓力的理想鄉。

十幾年前看了一本《台灣離島與燈塔》的書,我就迷上了邊疆的魅力。邊疆最大的魅力就是在於「幾乎沒有人影」,這對平時在大都市生活,天天在擁擠的車廂裡快窒息的工薪族來講能夠釋放自己心理壓力的理想鄉(雖然交通太不方便、冬天太冷夏天太熱、沒有商店可買礦泉水或食品,還會有蟲子蛇子什麼的)。
f:id:QianChong:20170809104109j:plain
f:id:QianChong:20170809085204j:plain
f:id:QianChong:20170809105123j:plain
f:id:QianChong:20170809084912j:plain

海膽+雞蛋的黃金組合。

澎湖跨海大橋一過不久就有小門嶼,在偶然遇到的餐廳吃個午飯。因為獨自旅遊吃不了那麼多菜,只點了小管乾滷肉飯和海膽炒蛋。前者把小管和豆腐乾作為「滷肉」一點也不油膩,還有後者看上去跟一般炒蛋一模一樣,但不可小看這個海膽+雞蛋的黃金組合,其實食材一半以上都是海膽,其濃郁味道可想而知了。
f:id:QianChong:20170809091802j:plain
f:id:QianChong:20170809091332j:plain
f:id:QianChong:20170809092934j:plain

聽說他大學畢業之後中了金馬獎。

芹壁民居的石壁上有種種口號。除了爭取最後勝利之外,軍民合作、光復大陸、解放大陸同胞等,還有檢肅匪諜。可見互罵共匪蔣匪時代的氣氛多麼的「臨戰」。不過昨天在璧山軍營門口與我聊天的士兵先生(聽說他大學畢業之後中了金馬獎)說,與金門相比馬祖離大陸還有一段距離,島內氣氛也不會那麼極度緊張。
f:id:QianChong:20170807081709j:plain
f:id:QianChong:20170806160111j:plain
f:id:QianChong:20170806161408j:plain
f:id:QianChong:20170806161430j:plain

能夠享受拉普達人般的心情。

北竿芹壁是馬祖唯一完整地保存著傳統閩東式建築的聚落,有人說這裡就像希臘愛琴海小島上的建築,但我一看到這裡就回想起動畫片天空之城來了。這裡目前以「聚落保存、老屋再生」和「閒置空間再利用」的方針積極投入資源,除了有幾家餐廳咖啡館之外,還有幾家民宿可投宿,能夠享受拉普達人般的心情。
f:id:QianChong:20170807095523j:plain
f:id:QianChong:20170806160626j:plain
f:id:QianChong:20170807094019j:plain
f:id:QianChong:20170806161956j:plain

他們會如何看待這個枕戈待旦的據點。

大漢據點的高砲陣地牆上除了射程和敵艦識別的圖示之外還寫著「三不打」的警語,這就是反映出孫子所言不戰而屈人之兵的實踐,還是只不過是要避免浪費資源而已?門口有位美術系學生在寫生,他跟我聊天後透露:有了小三通後來這邊玩的大陸遊客人數飆升,我不由得想著:他們會如何看待這個枕戈待旦的據點。
f:id:QianChong:20170805110953j:plain
f:id:QianChong:20170805111226j:plain
f:id:QianChong:20170805111713j:plain
f:id:QianChong:20170805112644j:plain

森田一義先生一定會興奮不已的。

馬祖最大的地下碼頭北海坑道擁有一股難以形容的氣氛。用人手和炸藥挖掘而成的洞壁上還能看到填裝炸藥的小孔,使人感到恐怖的同時也能想像到對抗敵軍時的恐懼和某種瘋狂。搖櫓船的導遊先生給我們說明時多用花崗岩玄武岩歐亞板塊等詞彙,相信「地質迷」的森田一義先生如能來到這裡,他一定會興奮不已的。f:id:QianChong:20170805103427j:plain
f:id:QianChong:20170805104727j:plain
f:id:QianChong:20170805105621j:plain
f:id:QianChong:20170805105652j:plain