インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

見知らぬ人に声をかける

以前Twitterでこういうツイートに接したんですけど、いいですねえ、こういうの。

実は先日、強めの風雨の中を、傘を差して駅に向かっていたら、お父さんに連れられた小学校一年生くらいの男の子と角で出くわしました。その男の子から突然「かぜがつよいからカサがおれますよ」と言われたので、びっくりしながらも「ありがとうございます。気をつけます」とお礼を言ったら「バイバ〜イ」と手を振ってくれました。おお、なんてポジティブなお子さんなんだ。お父さんがちょっと苦笑しながら「さっきあちらで、強風に煽られて傘がひっくり返っちゃった方を何人も見かけて、それで……」とおっしゃっていました。

見知らぬ人に声をかけるのって、なかなかできないです。でも私、たとえば電車で隣り合った人の服が素敵な色だったりデザインだったりしたら「それいいですね。どこでお求めに?」と聞いてみたい衝動に駆られることがあります。実際に聞いてみたことはないんですけど、あの男の子を見習って、試してみますかね。

こういう「見知らぬ人に声をかける」の、海外だと意外にできてしまいます。旅先の非日常だから大胆になるのか、こないだ台北に行った時も、路地裏で鉢植えを家の前いっぱいに並べているお宅があって、家主と思しきおばさんが水やりをしていたので、「きれいですね〜」と声をかけたら「そうでしょ。ありがと」と返されて心和みました。

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http://www.irasutoya.com/2018/02/blog-post_46.html

あ、そういえば日本国内でも、犬を連れて散歩している方に声をかけたことは何度かあります。「かわいいわんこですね」と犬さんを「ダシ」にすることで(?)見知らぬ人に話しかけるハードルがぐっと下がるのでしょうか。でも小さなお子さんに声をかけるのはかなりハードルが高い。犬とお子さんを一緒にするのは失礼ですけど、往来で子供に例えば「その帽子いいですね」などと声をかけようものなら、いわゆる「声かけ事案」として騒ぎになりそうですから。

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余談ですけど私、子供と話す時に、特にそれが見知らぬ方や、知人友人のお子さんだったりする場合、つとめていわゆる「タメ口」をきかないようにしています。例えば能のお稽古でお子さんをお連れの方がいて(その子もお稽古しています)、稽古場で会話を交わすことがあるのですが、大人に話すのと同じ口調で「いま何の曲をお稽古されているんですか」などと。

特に確固たる考えがあるわけでもないのですが、何となく「子供だからってタメ口きくのは、上から目線でいやだな」と思うのです。だから名前も「〇〇ちゃん」などと言わず、大人と同様にさん付けに。まあこれ、タメ口にしないとかえってよそよそしいというか、慇懃無礼な感じもあるでしょうから、そんなにこだわる必要はないのかもしれませんし、「上から目線」を避けたいなら言葉よりむしろ視線そのものを同等にする、つまりしゃがんで話しかけるとか、そっちの方がよほど大切なのかもしれませんけど。