インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

迷子1

  夜の十時頃、新宿駅南口を通りかかったら、大音量の中国語が聞こえてきた。駅の構内放送だ。中国人ツアー客の一人が人混みで「迷子」になってしまったらしく、どこどこへ連絡しろとか、どこどこへ電話しろと言っている。携帯の電話番号まで連呼していた。
  駅の構内放送で携帯番号を大公開しちゃうのも珍しいが、駅員ではなく、旅行客の一人らしい女性が中国語でしゃべっていたのも珍しい。たぶん駅側にかけあって、マイクを貸してもらったのだろう。
  女性の声はかなりうわずっていて、しかもかなりの大音量だった。異国で旅行メンバーがいなくなって、とても焦っている様子が伝わってくる。中国大陸のどこか大都市の駅にいるような錯覚にとらわれた。「迷子」になった人は見つかったかな。
  今朝は朝日新聞に、中国語の全面広告が載っていた。日本精工が出した“春节快到了。”という広告だ。同僚の中国人講師が、「珍しいね」とそのページをコピーしていた。