インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

通訳スクール

  年明け最初の授業は日→中の同時通訳。
  「お題」は安倍首相の訪中記者会見。事前に原稿が出ていたのでかなり準備して行ったから「あわわわ〜」とはならなかったが、あまりよくない仕上がり。
  一つにはお堅い記者会見なので、使う言葉もそれなりにお堅いというかフォーマルというか、ある種の格調を求められること。これが難しい。特に中国語が母語ではない我々にとっては。
  もう一つは、ごめんなさい、安倍氏の話がぜんっぜん面白くないこと。もちろん訪中時の記者会見で冗談など出るはずもないが、話し方に心がこもっていないというか、話し手として魅力を感じないというか。原稿がきっちりできあがっている(であろう)スピーチの部分はまだしも、質疑応答部分も最初から質問と答えができあがっている感じで、ライブ感をあまり感じない。まあ仕方がないと思う。
  ちなみに中国の指導者が同じような記者会見をする時は、より一層「無味乾燥+筋書通り」感が強い。
  クラスに一人だけ中国語ネイティブがいるのだが、彼女の訳はさすがに素晴らしかった。ちょっとした中国語の言葉遣いに含蓄があって、安倍首相の話がとっても魅力的に思えてしまう。この訳出を聞いた中国側は「へえ、安倍さんって結構いい人じゃないか」と思うに違いない(笑)。