インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

卒仔

  台湾のドラマなどを翻訳していると、ときおり北京語以外の表現が出てきて頭を抱える。この間は“卒仔(もしくは“卒仔一”)”というのが出てきた。画面では「スーラー」と言っている。
  でもまあたいがいはgoogleなどで検索すればかたがつく。単純に“卒仔”で検索して、前後の文章から判断すればいい。さらにはもっと愚直に“卒仔+什麼(何?)”とか“卒仔+意思(意味)”などの組み合わせで検索するという、「そんなに世の中甘くないんじゃないの?」的方法も、意外に役に立つ。
  というのは、掲示板などで大陸の人が台湾の人に「“○○”って何?」「“××”ってどういう意味?」と聞いていることが結構あって、それに台湾の人が「北京語の“△△”だよ」などと答えたりしているからだ。そういうやりとりが検索で引っかかってくると一挙に解決。
  “卒仔”は“膽小沒用的人”なんだそうだ。「肝っ玉が小さくて取るに足らない人物」という意味。元は広東語からきた言葉らしい。
  ただし、意味にたどり着いても喜んでばかりはいられない。だって字幕は一秒に約四文字ほどしか入れられないんだもの、「肝っ玉が小さくて取るに足らない人物」なんてそのまま使えるか。結局圧縮したり、言い換えたり、はては字数の都合上「ふん」「ばか」だけになったり、泣く泣く省略したり。