インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

ソバーキュリアス1周年

週刊はてなブログさんが「ソバーキュリアス」を紹介してくださいました。

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このブログも紹介してくださって、ここのところソバーキュリアスに関する文章をブログに書いていなかったのでちょっと意外でした。でも、それだけお酒を飲まない生活が、私自身にとってはすでにもう特別なものではない、ごくごくふつうの暮らし方になってしまっていたということですね。

私はソバーキュリアスという言葉に出会った直後の、去年の8月18日からお酒をまったく飲まなくなり、それはいまでも続いています。本当に一滴もお酒を飲んでいません。かつては一晩にワイン二本あけることもあった*1のに、本当に不思議です。そして、あと一週間で「ソバキュリ一周年」を迎えるわけです。めでたい。

週刊はてなブログさんもおっしゃっている通り、ここにはコロナ禍で飲み会というものが激減したこともプラスの要素として働いていると思います。そしてまたお酒を飲まないことを習慣化するために多少の工夫をしたことも奏効しました。具体的にはアウトライナーで毎日記録をつけることと、ソーダストリームを買って毎日炭酸水をすぐに飲めるようにしたことです。

レコーディング・ダイエットにも似て、毎日「飲まなかった」とだけ記録し続けていくことは、想像以上に大きな効果がありました。蓄積していくその記録がーー本当に一行だけの、他愛ない記録ではありますがーーだんだん楽しく、誇らしく思えるようになってくるのです。それが「じゃあきょうも飲まないでいいか」という行動につながる。

そして夕刻、疲れ切って帰ってきてついビールに手が伸びそうになるところ、とりあえず炭酸水で喉を潤してしまうというのも成功でした。私の場合、ビールを飲みたいというよりは炭酸の刺激が欲しかっただけだったのです。

いまでは妻が目の前でビールやチューハイを飲んでいても(彼女はお酒大好きですから)、まったく動じなくなりました。それよりも「このすっきりした頭のまま寝る前に本を読める」という魅力のほうがずっと勝ってしまって。まさに「ソバーキュリアス:しらふでいることへの興味」です。

それともうひとつ、ノンアルコール飲料の市場が急拡大しているという現状も、私たち「ソバキュリアン」の背中を強く押してくれます。近所のスーパーにも、この一年ほどの間にかなり商品のラインナップが増えました。市販のノンアル飲料は意外に糖分が多く含まれているものもあるので、筋トレをしている身にはちょっと注意が必要ですが。

ソバキュリ一周年を祝って、その日は親戚にもらったちょっとお高めのワインを開けようと思っています。その時にはどんな味がするのか、とても楽しみです。せっかく一年間も禁酒したのにもったいないって? いえ、ですから「禁酒」じゃなくて「ソバーキュリアス」なんです。飲んでも飲まなくてもどっちでもいいんだけど、単にいまは飲まないでいる状態により興味があるだけ。ただそれだけなんです。


飲まない生き方 ソバーキュリアス Sober Curious

*1:もちろん一人で、です。お酒が好きでワインの学校に通って資格も取ったくらいでした。