インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

はっ酵乳

朝ごはんに食べたヨーグルトの紙パックを洗っていたら、側面に書かれた文字が気になりました。「はっ酵乳」とあります。

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「発酵」をなぜ「交ぜ書き」にする必要があるのかなと思ったのですが、これはもともと「醗酵」が正しくて、「醗」の字が常用漢字に入っていないからということのようです。
bifidus-fund.jp

個人的には交ぜ書きが好きではないので、醗酵と書けばいいのに、いやいっそのこと「醱酵」のほうが「かもされている(醸されている)」感じが字面からも伝わってきていいなあ、と思います。パソコンで文字を書くことがこれだけ普及して、難しい漢字を書けないという不便さはほぼ解消されたんだから、と。でもたぶん世の中の動きはそうはなっていかないんでしょうね。

ただ、上記のリンクによれば、「発酵」は簡略化された正式ではない表記だとのこと。つまり「発」の字は常用漢字に入っているので「発酵」と書けばいいところをあえて「はっ酵」と書くということは、その裏に「醗酵」が本来の表記なんだから「発酵」は支持しませんよ、という表記者(?)の意図が見えます。

本来の表記を尊重するがゆえに、表記としては下策の交ぜ書きを採用するという、何だか倒錯した世界になっているのが面白いと思いました。