インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

仏壇をオーダーメイドしてみた

細君のお義父さんが亡くなって半年あまり。納骨を済ませた際に、先に他界していたお義母さんの位牌を連名(?)で一つにしました。加えて、実家にある巨大で装飾過多な仏壇は当然狭いうちのアパートには入らない&インテリアにそぐわないので、小さな仏壇を探すことに。どうせなら普通のアパートの部屋に似合う「モダン仏壇」にしようと思って、ネットを検索したり、細君と一緒にショールームに出かけたりしました。

例えば、こういったようなウェブサイトやお店です。

manaka-store.com

1-butsudan.com

でも、正直に申し上げてどれも「いまひとつ」だと感じました。まずサイズが大きすぎるのと、既にある家具と並べた時の違和感。デザインが中途半端にモダンで、どこかスピリチュアルなテイストがまぶさってて、どうにもかっこよくないのです。まあ、そも仏壇ですから無茶言っちゃいけないんですけど。それに何より、高額。成人式とか結婚式とか葬式とかと同じで「何と言っても一生に一度のことですから〜」的な営業トークのもと、かなり割高に設定されているように感じました。

そこで、自分で図面を引いて(といっても簡単な「ポンチ絵」を描いただけですが)、ネットでご近所の木工所や工房を探して、作ってもらうことにしました。今回お願いしたのは、若い方々が地元で頑張っているこちらのお店。

www.noteworks.jp

額縁もお得意とのことだったので、遺影を飾るフレームも一緒にお願いしました。素材や塗装など相談して、見積もりを取ってみたら、かなりお安く……というほどでもないけれど、既成のものよりはぐっと身近な価格になったので、発注。それから数ヶ月、何度かやり取りを経ながら完成したのがこちら。

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「図面を引いて」などと言うのが恥ずかしいくらいの単純な箱です。奥に一段高い部分を作って、ここに遺影を置こうと考えました。遺影も、お葬式で使ったのやアルバムで見つくろったスナップ写真の類はいずれも微妙にピンぼけしていて「いまひとつ」なので、いっそのことプロが撮影した結婚写真を飾ることにしました。これは細君のアイデアです。昭和三十年代に九段会館で撮影されたらしい「正統派」の結婚写真、なかなかかっこいいです。で、最終的にこうなりました。

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こういう感じで、本棚の中にさりげなく溶け込むようにしたかったのです。うんうん、イメージ通りになりました。とりあえず遺影と位牌を置いて、お花とお水とお茶を供え、お灯明にはイッタラのkiviにLEDキャンドルを仕込んで置いてみました。たまたま買ってきた和菓子のパックをそのまま置いちゃってますが、こうなったら、こういうお供え物の器とか「おりん」なんかも全部シンプルな北欧シリーズで揃えてみますかね。

作ってくださった若い職人さんにもメールでこの写真を送りました。「大事な物を制作させて頂きありがとうございました」と、ていねいなお返事をいただきました。