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インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

お出まし

  中国の習近平副主席が来日ということで、またまた右寄りな方々が街宣車を連ねてお出ましになりました。うちの学校はちょうど期末試験の最中なんですけど、あちらはそんなことにかまってはくれません。
  今回は直前に小沢一郎さんの大訪中団やら、天皇との会見「一ヶ月ルール」を巡るごたごたやらが重なったせいか、シュプレヒコールのテープをエンドレスで流すスタイルに加え、肉声で罵詈雑言を浴びせかけるという、いつになく力のこもった街宣でした。
  普通は付近の道路を迂回して二度三度と街宣に来るのですが、今回は五〜六回は回ってきたかなあ。大物の来日ということで(?)、「いつもより多く回っております」という感じ。
  中国語の罵詈雑言は、例によって発音があまり芳しくありません。“該死的(gai1 si3 de)*1”の“該”が一声ではなくて三声で発音され、“死”が三声ではなく二声で発音されるので、そのたびに学校内で笑い声が上がります。失礼ながら、中国語が分かる人にとってはかなりツボにはまる訛りなので。
  個人的には、あちらの主張にはとうてい同意できませんが、ま、言いたいことが言える国というか社会というのは、やはりいいなあと思います。街宣車の方々の言うとおり、かの国じゃこうはいきませんから。

追記

  今回習近平氏が来日した目的はいくつかありますが、そのうちの一つに、東京は虎ノ門に作られた「東京中国文化センター」の開館セレモニー出席というのがあります。
  実はうちの学校の生徒にも、受付やクロークでの対応要員ということでアルバイトのオファーが若干名ありました。「大物が出席し、保安上もいろいろと厳しい条件があるゆえ、人品卑しからぬ生徒を推薦されたし」というので、まあいちおうそれなりに対応したんですけど、直前になって、この仕事がドタキャンになってしまいました。
  詳しい理由はよく分からないのですが、私は中国大使館内部の主導権争いじゃないかと邪推しています。「俺の所が手配する」、「勝手なまねをするな、俺の所が手配するんだ」というような。なにせ、将来のトップが来日するんですからね、受け入れ側としてはポイントを落としたくないし、あわよくば逆にポイントを稼いでおきたいじゃないですか。
  それにしても……私もフリーランスの時には仕事のダブルブッキングに気をつけていたものですけど、オファーのダブルブッキングなんて、聞いたことがありません。
  ドタキャンされてしまった生徒には、この仕事を仲介してくれた日本側の方から「あまりに申し訳ないから先方に掛け合った」というわけで交通費程度の「お駄賃」が支給されました。

*1:直訳すれば「死すべし」ですけど、まあ「死ね!」ってことかな。