インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

通訳スクール

  授業二回目。昨年の“两会”終了時に開かれた温家宝総理の記者会見、YouTube動画を使って逐次通訳訓練。
  事前に発言内容の抜粋を渡して予習しておいてもらったのだが、やはり日本人学生は中国語の聴き取りが、中国人台湾人学生は日本語のフォーマルな言い回しが苦手なよう。発言の中には、抜粋にほとんどそっくりそのまま載っているものもあったのだが、それすらもあまり上手に訳出できないようだった。まあ大勢の生徒さんがいるから、きちんと予習してきていた部分にたまたま当たらなかったのかもしれないけれど。
  数名の生徒さんをのぞいて、皆さん声が小さく、通りが悪い。それからほとんど過不足なく聴き取れているのに、自信なさげにしゃべって最後まで言い切ることができない人もいる。もったいないと思う。
  細かいところにとらわれず、発言全体の意図をできるだけ生き生きと訳してくださいとアドバイスするが、ときにこれが行き過ぎて「傲慢」な訳に傾きかけている人もいた。「中文日訳」を読み上げるような訳出では聞いているほうが疲れるが、あまりに芝居っ気が過ぎて「なんちゃって通訳」になってしまってもまずい。最終的には本人の自覚ひとつ(といってしまっては身も蓋もないが)なのだが、的確なアドバイスをするのはなかなか難しいと思った。