インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

アナウンス教室


  生徒のほとんどがアナウンサー志望で、中にはNHKの内定をもらっている人も数名。みなさん若いのにとても大人びた感じ。自分の学生時代をふり返ると、とても信じられない。
  先生の話によると、NHKの新人アナウンサーには、言葉の訓練や発声練習など身体トレーニングのようなことはあまりやらせないのだそうだ。それよりも話題を分かりやすく組み立てるとか、論理的に話すとか、聞きやすい「話し言葉」を追求するとか、そういう方面の訓練に重点を置いているという。民放各局はこれと反対に、「あえいうえおあお」に代表されるような演劇部的発声練習をけっこう重視しているんだとか。
  このクラスはいかにも国営放送の経営らしい一種「ユルい」雰囲気がただよっていて(失礼)、どちらかというと局アナ受験講座みたいな性格のようだ。発音の矯正にはあまり役立たないが、毎回新しい発見があっておもしろい。