インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

禍福はあざなえる縄のごとし。

烏來のホテル。
先週後半からひどく体調を崩していた。発端は奥歯の後ろにできた口内炎。しゃべることを商売にしている通訳者のくせに、私は口内炎がよくできる体質(?)らしい。「体調管理がなっとらん!」と先輩諸氏から叱られるかもしれない。
その口内炎がだんだんひどくなってきて、軽い頭痛や発熱まで伴うようになってきた。のどの奥やあごのリンパ腺も腫れているようだ。まあ以前にもこういう状態があったので、あまり心配はせず、週末に休めば何とかなるだろうと思って仕事をしていた。
幸い週末は三連休で、クライアントの日本企業が主催する「慰安旅行」で台北周辺の温泉巡り。口内炎はストレスが原因などという話も聞いたことがあるので、ちょうどよかった、温泉につかってゆっくりしようと思っていた。
ところがこの三日間がいちばん痛みと腫れがひどく、とても観光どころではなかった。せっかく台北市の北にある北投と南にある烏來の、かなり上等なリゾートホテルに泊まって懐石やらフレンチやらをいただく、という趣向だったのにかえすがえすも残念だ。とはいえ私は人一倍食い意地が張っているので、痛みをおして旅行には参加し、「アルコールは痛みを麻痺させるからいいんだ!」とワインをどんどん頼み、食事もかたいもの以外はあらかたいただいちゃったが……。
今日、台北から帰ってくる段になって、ようやく痛みがおさまってきた。明日にはほとんど回復しているだろう。なんでまた、よりによって旅行を狙いすましたように体調不良が襲ってくるかなあ。よほど日頃の行いが悪いに違いない。いやいや、結果的に痛みのピークはこの三日間で、ふだんの通訳業務にはほとんど影響しなかったのだから、ものすごくラッキーだったと言えるのかもしれない。