インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

2007-12-18から1日間の記事一覧

憂い顔の「星の王子さま」―続出誤訳のケーススタディと翻訳者のメチエ

『聖書』、『資本論』につぐベストセラー本と言われるサン=テグジュペリの『星の王子さま』。半世紀にわたる独占的出版権が切れた二〇〇五年以降次々に新訳が出版されたが、この本はそれら新訳版と、もとの内藤濯による訳本を俎上にのせ、翻訳の不備を細か…

北京三十五年――中国革命の中の日本人技師

「解放」前の1944年から文革後まで、北京に住み続けたある日本人技師の回想記。ネット上の古本屋でようやく手に入れて読んだ。 国民党時代の北京から、共産党入城、三反・五反運動、反右派闘争、大躍進、そして文革と、さまざまな近現代史の本で読んできたこ…

今治水

同僚の先生が、「ほら、昔よく使ったじゃない、虫歯が痛い時にさ、脱脂綿に浸して、穴に詰めて……」。 とたんに、何十年か開けていなかった頭の引き出しが開いた。 「今治水?」 「それだぁっっっ!」 ネットで検索したら、今でも売ってるそうだ。 http://www…

いっさいしない

中国語を学び始めた頃教わったことのある老師が亡くなった。彼女とはその後同じ学校で同僚にもなった。まだ天寿を全うするような年ではないが、不治の病だったから仕方がなかった。家族の意向で葬儀や告別式はいっさいしないという。 私も、自分が死んだら儀…