インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

きわめて愚直に投資を続ける

最近「はてなブログ」界隈で投資に関する記事を多く見かけます。今週の「週刊人気記事ランキング」だけ見ても、1位から29位までの間に、投資に関する4つのブログ記事がありました。

hatenablog.com

ほかのブログサービスで提供されているブログを丁寧に追いかけているわけではないので、これがネット全体の最近の傾向なのかどうかは分かりません。でも「投資をすべきか否か」「投資はギャンブルか否か」みたいな記事を目にする機会が明らかに増えたような気がします。たぶん年齢層を問わずみなさん将来が不安なんでしょうね。私も正直、不安です。

不安なので、私は投資をしています。でも始めたのはずいぶん年を取ってからで、それも積立の投資信託のみ(つみたてNISAと、ほかに複数の銘柄、いずれもインデックス型)というきわめてシンプル、というか愚直な形のみです。若い頃は投資どころか貯金、いや貯金どころか借金まであるくらいの「かつかつ」状態でしたし、そもそも投資に対する知識もまったくといっていいほどありませんでした。

じゃあ投資をしているいまは知識があるのかといえば、きわめて心許ないです。それでも以前「お金の学校」的なところに少しだけ通って、勉強はしました。そして勉強した結果、少なくとも私ができる投資は投資信託だけじゃないかなという結論に至りました。株式投資は、個人で行うのは(少なくとも私にとっては)リスクが大きすぎる、というか不可能だというのが、私が学校で学んだことです。

学校では、まわりの人たちには短期で株式を売買する個人トレーダーみたいなことをやってらっしゃる方も多かったですが、私は市況や世界情勢などにいちいち反応することなくコツコツと一定額を投資し続けるような形しか自分にはできないと悟りました。いわゆる「長期・積立・分散」を墨守する形の投資です。

何のことはない、学校に行って学んだのは結局この大原則だけでした。このレベルであればネットを検索すれば情報はたくさん教示してもらえるので、授業料がもったいなかったかなあと、いまにして思います。

以前、職場の財形貯蓄みたいなのを勧められてやっていたこともありますが、何年積み立てても数百円程度しか増えないので頭にきて、つみたてNISAが制度として始まった時に切り換えました。べつにどんと増やそうなどとは思っていませんでしたけど、何だかあまりにも「みみっちい」んじゃないかと思って。

いまのところ、つみたてNISAでは順調に資産形成ができています(資産と呼べるのかどうかというくらいの少額ですが)。そのほかの投信はプラスもマイナスもありますが、全体からすればまあまあのプラスです。もとより私は、短期で売り買いする気はまったくなく、プラスかマイナスかを確かめに行くことも少ないのですが。

そう、投資というより、やはりこれは貯金に毛が生えた程度のものです。それでも毎月の収入からまず投資に回すお金を自分でばっさり「天引き」して(いまは収入の三分の一)、絶対に手を触れないようにするというのが奏功しているように思います。もとからなかったものと考え、天引きした残りで暮らせるよう知恵をしぼるのです。とりわけ私は浪費癖が激しい人間ですから、この方法が合っているようです。

もっと若い頃からやっていたら、もう少し資産形成と呼ぶにふさわしいことができていたでしょうけど、これはまあしかたがありませんね。


https://www.irasutoya.com/2015/05/blog-post_290.html