インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

セカンドキャリアを考える

いまの仕事も定年まであと数年、「セカンドキャリア」を考えるべき年齢になりました。というか、実はもう何年も前から、どうやって引退しようか、その後の暮らしはどうしようかと自分なりに考えてはきたのです。でも、いまのところはハッキリとした形になっているわけでもありません。

私にはまとまった資産もありませんし、蓄えと言えるようなものもわずかしかありません。定年を迎えていまの職場でフルタイムでは働けなくなった後も、それなりに働き続けて暮らしを維持していく必要があります。職場からは非常勤で続けてほしいとも言われてはいますが、非常勤だけに不安定な働き方ですから、リスク面も考えておく必要があります。

それであれこれ模索しているところなのですが、先日はこんな資料を教えてもらいました。東京都が募集している「専門人材育成訓練」の要項です。

https://www.hataraku.metro.tokyo.lg.jp/kyushokusha-kunren/itaku/202104_senmon.pdf

ただ、いくら社会人が対象だとはいっても、こういうのはお若い方々のためのものなんじゃないの、それによしんば私のような年齢のものでも学ぶことが許されて、資格を取得したとしても、かんじんの就職先がないんじゃないの……と思っていました。

ところが、詳しい方にうかがってみると、そうとも言い切れないみたいでした。まず東京都のような自治体がこういう訓練を展開するということは、それだけ人材が払底していて、その状態を改善したいからだというのが一点。

また最近はシニアの労働環境についての認識が急速に変化しつつあり、以前のように単に年齢でどうこうという時代でもなくなりつつあるという点も。もちろんその辺がまったくフラットになっていて誰でもオーケーというわけでもないでしょうけど、少なくとも資格を取ってそれがまったく無駄になるかというと、必ずしもそうとは言い切れないと。

なるほど。これはもう少しいろいろと調べて、じっくり考えてみる価値はありそうです。もちろん上掲の東京都の募集は求職中の方が対象ですから、働きながらセカンドキャリアを模索したいという私のような者は対象外です。また、いまの働き方からセカンドキャリアへの移行期をどうやって乗り切っていくかというのもなかなか難しい(主に収入の点で)という現実もあります。

それでもあれこれ考えるだけでもなにがしかの益はありますよね。少なくとも定年になりました、さてこれからどうしようかまったく白紙……という「後手後手」になるのだけは避けたいと思います。

例えば東京都の募集に載っていた「言語聴覚士」など、これからの社会にはますます必要とされるのではないかと思いました。自分のやってきたこととも少しはつながりがありそうですし。でも同僚にそんな話をしたら「その前に自分の聴覚が覚束なくなるんじゃないかと心配よ」と言われました。う〜ん、確かに。

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https://www.irasutoya.com/2013/07/blog-post_6678.html