インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

太るための“吃得精”

朝一番の授業は9:10に始まるんですが、留学生のみなさんはたいがいぎりぎりまで朝食を食べています。特にアジア圏の留学生のみなさんは、お国でも手軽な外食文化が発達していて自宅で朝食をとることが少ないからか、ほとんどの人がコンビニやファストフード店で買い求めたサンドイッチやハンバーガーなどを授業直前まで(人によっては授業が始まってからも)食べています。

先日は台湾の留学生が何やら白い塊のようなものを食べていたので「何だ?」と思ったら、サラダチキンでした。彼はジムで身体を鍛えているそうで、脂肪が少なく良質なタンパク質ってことで朝食代わりにしているらしいのです。なるほど、筋トレとサラダチキンはなかなか相性がよさそうです。『筋トレが最強のソリューションである』でも推奨されていましたし、そういえば最近ファミリーマートでもこんなCMをやってますよね。

www.family.co.jp

ただ、コンビニやスーパーで売られているサラダチキンって、パッケージをよく見るとけっこういろいろなものが入っているんですよね。もちろん基準値内の添加物などで特に問題はないんでしょうけど、頻繁に食べるものとしては何となく気になります(非科学的な態度かしら)。それに、ちょっと塩分が強すぎるし、パサパサしていてあんまりおいしくありません。似たようなものは炊飯器を利用して自分で作ることもできます。

qianchong.hatenablog.com

食が細くなりすぎる

男性版更年期障害とでもいうべき不定愁訴に苛まされ、定期的にジムに通ってトレーニングを続けるようになって一年あまり。おかげでずいぶん健康になりました。最近はもうすこし体力と筋肉をつけたいという欲が出て筋トレに力を入れつつありますが、ここへきて食が細くなるという課題に直面しました。

もともと、午後からの膨満感と眠気がひどいので昼食を抜くようにしたらとても爽快……というわけでお昼は全く食べないか、食べても「SOYJOY」みたいなバーとか「ロカボナッツ」の小袋とかで済ませてきたのですが、その結果少し痩せてしまいました。お腹周りがひっこんでスリムになったといえば聞こえはいいのですが、筋トレしているのにあまり筋肉がついてこない……これはトレーナーさんによれば、栄養が足りないので自分の筋肉を消費しようとする結果じゃないかとのこと。

せっかくトレーニングをしているのに、何となくもったいないような気がして、それで最近は少し無理をしてでも食べるように切り替えました。お昼は相変わらず少なめですが、そのぶん朝夕をきちんと食べる、それも良質のタンパク質と糖質をきちんと摂るように心がけています。何かと悪者扱いされる糖質ですが、適量の糖質は必要なんですよね。

トレーナーさんからは「できればトレーニングの前後30分くらいの間に、少量の糖質を摂ってください。例えばおにぎり一個でも」と言われたので、これもできるだけ実践しています。まあメタボ対策のために食事の量を制限するとか、糖質を抑えるとか考えずに済んでいるだけでもありがたいと思わなければいけないですね。

それにこのまま食が細っていくとまずいな、とも思いました。食が細くなると、なかなか元に戻せません(いまその大変さを実感中)。そうやってずるずる後退していくと、どんどん体力も失われてしまうのではないかと。だからこそよけいにきちんと食べなければ、それも良質のものをバランスよく食べなければと——ある意味当たり前すぎるくらいですが——思ったのです。要するにもう少し太ろうということです。いや〜、太るための食事を考えるなんて、人生で初めての経験です。

中国語に“吃得精”という言葉があります。日本語にしにくい言葉ですが、よりよく食べる、良質なものを選んで食べる、といったような意味。この歳になって改めて“吃得多不如吃得精(食事は量よりも質)”の大切さをかみしめているのです。

f:id:QianChong:20190201134220p:plain
https://www.irasutoya.com/2017/09/blog-post_714.html