インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

2014-01-01から1年間の記事一覧

義父と暮らせば10:人はそれまで生きてきたように老いていく

やや旧聞に属するんですが、『朝日新聞』のサイトに「好々爺、いずこ」という興味深い記事が載っていました。中でも興味深かったのは、臨床心理士である信田さよこ氏のお話。 高齢男性からの相談は増えていますし、さらに増えると思います。多いのは、妻が出…

炭水化物が人類を滅ぼす

実に刺激的な一冊でした。最初の100ページくらいは「糖質制限」のお話でダイエット本みたいな雰囲気ですが、その後そもそも食とは何か、家畜とは何か、草食動物と肉食動物との違いから、生命の進化、農耕の起源……と壮大な人類史を俯瞰する様相を呈してきます…

義父と暮らせば9:せっせと雪かき

関東地方は記録的な大雪になりました。雪国の方からすれば笑っちゃうくらいのレベルでしょうけど、もとよりこれほどの降雪を想定していない街の作りになってますから、あちこち大変なことになってます。うちのまわりにはJRに加えて私鉄が二路線走っていて、…

「母語なんてちょろい」のか

先日のエントリで、「語学なんて『ちょろい』でしょ」という信憑について書きましたが、Twitterでは台湾の方からこんなリプライをいただきました。@QianChong 本当に不思議です。 日本の殆どの方が英語を学ぶのに苦労してきたり、外国語はなかなかマスター出…

義父と暮らせば8:家族のためでもある介護サービス

この間、ふと鏡に映った自分の姿を見て、軽いショックを受けました。「疲れてるなあ、何だか老けたんじゃないかなあ」って。聞けば細君も「あたしも同じ事を考えてた」と言ってました。さらに聞けば細君のとある友人は、かつてはブランドのバッグなど下げた…

通訳は「ちょろい」職業か

春節休暇(今年の春節は1月31日)のためか、都心に出ると観光客とおぼしきチャイニーズのみなさんを多く見かけます。日本の洗練されたところも、そうでないところも見て行ってほしいですね。本来の姿をありのままに体験してもらうだけで十分「おもてなし」に…

おいしくて楽しい料理

先日、料理研究家・小林カツ代さんの訃報に接しました。 皆さまに長きにわたり親しまれてまいりました料理研究家小林カツ代は、2005年夏にクモ膜下出血を起こしたあと、ゆっくりと療養しながら、このサイトを日々楽しんで、静かに暮らしていましたが、去る1…

フォアグラ弁当は残酷か

コンビニのファミリーマートで発売予定だった「フォアグラ弁当」が、消費者からのクレームを受けて発売中止になったというニュースを読みました。 ファミリーマートは24日、28日に予定していた「ファミマプレミアム黒毛和牛入り ハンバーグ弁当~フォア…

義父と暮らせば7

部屋にエアコンを入れました。これまで小さな電気ストーブで暖を取ってきたんですけど、築半世紀のこの古い家ではさすがに厳冬期は辛くて、ついに我慢ができず「価格.com」で最安値のをポチッと。電気工事は近所のおなじみさんにお願いしました。あああ、快…

語学は筋トレみたいなものだけどホントにやりたいですか?

フランス語の教科書『スピラル』に付録でついている「ポートフォリオ」という小冊子は、フランス語に限らず外語学習者にとって貴重なヒントが満載です。これほど的確な外語学習のアドバイスは見たことがありません。版元が太っ腹なことにpdfを公開しています…

義父と暮らせば6

厳寒のこの時期、あまりにもブレーカーが落ちまくるので、結局東京電力にお願いしてブレーカーの容量を上げてもらいました。昔はこの二階屋で細君の家族が暮らしていて特に何ともなかったそうですから、いまは家電製品の使用電力が昔に比べて格段に増えたと…

再び「英語を学ぶ人々のために」

年が明けて、また今年も仕事を頑張ろうという気持ちの時に、よく読み返す文章があります。戦後間もない昭和二十三年二月に書かれた、中野好夫氏の『英語を学ぶ人々のために』です。中野氏は、敗戦後に人々の英語熱が急激に高まったことを「むろん悪いことで…

義父と暮らせば5

さっき、わが家に停電が発生しました。仕事で使う文書をプリンタで印刷中だったんですが、見事に途中で止まってしまい、復旧がめんどくさいったらありゃしない。あと、きのうIKEAで買ってきた冷凍のシナモンロールをオーブンで焼いていたんですけど、こちら…