インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

長春

  五日間の長春出張、終了。

  メインは日本のクライアントと中国側責任者とのミーティング通訳。例によって話が通ってない、聞いていた話と違う、契約が履行されていない等々の連続で、疲れた。それでも私はまだ慣れているから「こんなものかな」というスタンスだが、大陸式に慣れてらっしゃらない*1クライアントはまさに怒り心頭に発するという感じだった。まーた、あちらの弁が立って小賢しいけど実務は何もわかっちゃいない若いインテリさん(失礼)の偉ぶった態度が、クライアントの怒りに火をつけるんだよねえ。
  朝早く、ホテルの朝食を辞退して、“油條*2”と“豆腐腦*3”を食べに屋台へ行く。おいしい。“油條”が一本五角*4、“豆腐腦”が一杯一元*5。地方都市だからか、五〜六年前とあまり変わらない価格だ。
  ここ数年は台湾関係の仕事ばかりだったので、大陸に行ったのは本当に久しぶり。街の風情(特に石炭の匂い)には、懐かしさにうわーっとこみ上げるものがあったが、こんなに“乱”だったっけ大陸って、というのが正直なところ。
  長春の街はどこも建設ラッシュだった。経済的に活況なのはよく分かるのだが、完成間近、ないしは完成間もない真新しい建物が、部分的にはもう朽ちかかっていたりする。工期が延び延びになっているのだろうと推察。驚異的なスピードの成長と大陸的なスローペースが混在している、なんとも不思議な光景だ。
  本屋などにも行きたかったけれど、今回は仕事が忙しくて断念。帰りに乗った長春→仙台の機内で、中国南方航空の“航線讀物”をもらったが、これがなかなか魅力的な記事が満載のおしゃれな「読み物雑誌」だった。うっかりカバンに入れていた“二鍋頭*6”のミニボトルを長春空港のセキュリティ・チェックで没収されちゃったので、これが唯一のおみやげ。

*1:いやいや、慣れちゃいけない。

*2:細長い揚げパン。

*3:おぼろ豆腐みたいなのに醤油味のあんがかかった食べ物。

*4:約8円。

*5:約16円。

*6:安手の焼酎。