インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

相信錢在世上轉。

  翻訳会社から仕事のオファーが来る。
  「まだ正式に取れてないんですけど、取れたらA4で○十ページくらい、来週からのスタートになります」
  「受けられますか」と聞かれるので、スケジュールを確かめながら「受けられます」と返事をする。で、「来週」になってみると、見積もり価格で負けたのだろう、その仕事は来ない。「例の仕事、なかったことにして下さい」という連絡すらまれだ。こういうケースがよくある。

  「受けられますか」と聞かれれば、よほどスケジュールが詰まっていない限り受ける。でもその仕事を予定しながら他の仕事が入った場合が悩ましい。「例の仕事、なかったことに」攻撃があるかもしれないからだ。かくして、仕事がいくつも重なる「ありがたい修羅場」に突入したり、逆に全部空振りの「毎日が日曜日」になったりする。
  派遣講師の仕事も似たところがある。
  「○月○日から○日までの講座、スケジュールを空けておいて下さい」と言われ、その通りにしていると、開講の直前になって「生徒が集まらなかったのでキャンセル」と連絡が入ったりする。後からその期間に舞い込んだ他の仕事はみんな断り、すでに教案などを準備していたりするのだが。
  あと困るのが、オファーの段階で「どれくらいで受けてもらえますか」とレートを聞かれること。
  見積もりを書くために必要なのは分かるけれど、実際に仕事がスタートしてみると、往々にして最初に提示された仕事量よりはるかに多かったり、面倒な仕事だったりする。それでも最初に示したレートを見直すという会社はまれだ。担当者が中国語を解さないことも多く、仕事量も把握しにくいのだろう。
  まあ、仕事のオファーが来るだけありがたいことではあるし、不安定なのを承知でフリーランスをやっているのだから仕方がない。たま〜には「割のいい仕事」も入ることがあるから、そういうときに損失や持ち出し分を回収していると思えばいいかな。