インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

ジェームズ・P・ズムワルト氏講演会

  在日米国大使館で経済担当公使をつとめるズムワルト氏の講演会、東京外国語大学。氏はかつて東京外大で二年間日本語の研修を受けた経験があるのだそうだ。

  米国の対日観を紹介し、これまでの日米関係をふり返りつつ、日米同盟の世界に対するプレゼンスや今後の重要性などを概括的に講演。日本のODAがここ数年減り続けているのに対して、米国のそれは五割増しという部分、それからBSEでもめた牛肉の輸入再開問題に絡んで、日本の要求する全頭検査は科学的根拠に乏しいと強調していた部分*1などが印象に残った。
  分かりやすいスライドと柔らかい物腰。英語だから私には感覚がつかみにくいけれど、何となく通訳しやすそうな印象を持った。でも話す速度はけっこう速かったような。
  今回も大学院の学生さんが同時通訳を担当されていた。講演終了後に、ブースを見学させてもらえた。一つのブースが六畳はありそうなくらい広い。たくさんの学生さんが交替で練習したり、指導教官もついて入ったりするから?

*1:ズムワルト氏は日本の消費者がこだわる「食の安全」が多分に曖昧で非科学的な概念だと力説。まあ確かにそうなんだけれど、消費者の消費動向ってもともとそんなに科学的で理知的なものではないんじゃないかと。だからブランド信仰があるわけだし、今回はそのブランドが「背骨混入」などもあってすっかり地に落ちちゃったわけで。米国産牛肉を食べた人間がBSEを発症して死に至る確率は交通事故などよりはるかに低いと理解しても、スーパーで米国産とカナダ産の豚肉が並んでいたら、何となくカナダ産を買ってる……っちゅうくらい非科学的な愚昧の輩だ、私なんかは。……威張ることじゃないやね。