インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

勉強会

  通訳者の先輩方と勉強会。今回は翻訳メモリと字幕翻訳に関して。翻訳メモリはよく翻訳ソフトと混同されるのだが(かくいう私も混同していた)、翻訳メモリそれ自体は翻訳作業をしない。いうなれば自分が過去に翻訳した文章のデータベースみたいなものだ。新しい案件に取り組むとき、過去の同じような文章や用語を参照できれば大幅な効率アップが図れる、と。
  ……だがここだけの話、効率アップはあくまで内側の「企業秘密」にしておきたいなどと考えてしまう。なぜって、作業効率がアップしたのだからとただでさえ安価な翻訳料がこれ以上叩かれたらやっていけないから。翻訳の効率がアップしました、翻訳の時間が短くなりました、それにつれて翻訳料も減らされました、では自分で自分の首を絞めるようなものではないか。
  英語翻訳の世界ではTRADOSなどがかなり導入されてきているそうだが、北京語(←→日本語)翻訳の世界で使っている方はいるのだろうか。
  勉強会の後は「並木藪そば」へ鴨南蛮を食べに行った。分厚い鴨の肉が数切れと、鴨肉のつくねが入っている。長ネギは白い部分だけの短冊。正統派江戸前鴨南蛮といった感じ。鴨南蛮は好きでよく食べるが、ここの鴨肉は食感がややレバーに似ている独特のもの。というより、いつも食べているアレは合鴨で、こちらが本物の鴨肉なのだろうな。結構なお値段だが、とてもおいしい。