インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

一膳ごはん

セブンイレブンの「一膳ごはん」というお弁当シリーズがあります。10センチ角ぐらいの小さなパックに、ごはんとおかずが詰められているものです。お弁当としてはかなり少量で、たぶんほかのお惣菜とセットで買うことを想定しているのだと思います。

コンビニのお弁当は、個人的にはちょっと味が濃すぎて苦手です。でもこの「一膳ごはん」シリーズは心なしか薄味でまとまっているような気がします。量的にも味的にも、くたびれかけた中高年にやさしいお弁当なのです。

特に「だし飯」の上に銀鮭の切り身と和風のおかずがのったこれ、何度か買っています。小さいけれども、おかずのバラエティが豊富で、食べていて楽しいのです。銀鮭に卵焼き、ちくわ天、ひじきと切り干し大根、それに鶏の唐揚げ。これだけいろいろあるおかずをご飯と一緒に食べていると、不思議な満足感があります。ダイエットしている方に向くかも(私はしていませんが)。

私が特におもしろいなと思うのは、銀鮭と卵焼きの間に「バラン(もしくはハラン:葉蘭)」が挟まれていることです。もちろん本物の葉蘭や笹の葉じゃなくてプラスチックですけど、銀鮭の脂が卵焼きに染みないようにしているわけですね(たぶん)。

プラスチックの緑色ながら、このバランが差し挟まれていることで、なんだか華やいだ感じにみえて、おいしそうに見えます。わざわざ葉脈まで模したこういうプラスチック製品を差し挟もうとするこういう感覚を、中国語や英語やフィンランド語でどうやって説明したらいいかな……と考え込んでしまいました。