インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

ホールフード

先日読んで非常に面白かった『科学者たちが語る食欲』に触発されて、なるべく「超加工食品」に手を出さず、一方で「ホールフード」の摂取を増やそうと思い立ちました。といっても、それほど大したことでもなく、以前はふつうにやっていたものの最近忙しさにかまけて怠りがちだった炊事や弁当作りをていねいにやろうという程度のものです。

私はもともと野菜の皮などもできるだけ剥かず、可能な限り全部食べるようにしてきたのでそれほど大きな変化ではありませんが、以前ずっと続けていたスムージーをまた作り始めました。スムージー用のブレンダーはこれ。使用後のお手入れが簡単なのと、きれいに混ざったら自動で止まるモードがついていて便利なのがとてもいいです。


Zwilling ツヴィリング 「エンフィニジー パーソナルブレンダー 550ml 」

ところで、上掲の本に出てきて私もうっかり使ってしまった「ホールフード」という言葉ですが、よくよく調べてみると人によってかなりその意味するところが違うみたいです。「ホールフード」で検索すると一番最初に出てくる一般社団法人ホールフード協会のウェブサイトにはこうあります。

「Whole Food」というと皮をむかない料理スタイル?
野菜をまるごと使うベジブロス?
白米はダメで玄米食べること?
肉も乳製品も食べていいんだって?
どれも違います。

単に食品のカテゴリーだけでなく、「自分の健康と同じように土や森の健康川や海の健康、今、生きている私たちだけではなく、次の世代、その次の世代までできるだけ広く、遠く、未来まで考えていく暮らし方を表現する言葉」なのだと。なるほど、それは理解できましたが、同協会の定義では「肉や乳製品」はこの概念に含まれないんですね。

ということは、いわゆる「ヴィーガン」に近い考え方なのでしょうか。でも同協会が主催している「ホールフード基礎コース」という講座では「肉と乳製品、卵の選び方」という項目もあります。またアメリカの有名なスーパーマーケットチェーン“Whole Foods Market”では、飼育方法を調べた上で基準を満たした食肉などが売られているよし。なんだかよくわからなくなってきました。

私自身はベジタリアンでもヴィーガンでもなく、どんな食材でも食べる(食べ物の好き嫌いがまったくありません。人の好き嫌いはあるけど)雑食人間なので、ゆるく楽しく、でもなるべく「まるごと」を意識しながら食べていこうと思います。