ご飯を炊くのさえ面倒なときは豆腐を主食にするくらい、豆腐が好き。ほぼ毎日食べているといってもいいくらい。それと通訳者の遠いご先祖・大村益次郎が、適塾時代に豆腐を主食のようにしていたというエピソード*1にもこっそりあやかって。
豆腐の料理本はたくさんあるが、この本は冷や奴から始まって、和洋中をひととおりさらったあと、豆腐のデザートまで紹介している。モッツァレラチーズの代わりに水切りした豆腐を使うというアイデアが、脂肪過多を気にする年代には輝いて見える(^^;)。
水切りの仕方あれこれや、豆腐の豆知識も楽しい。豆腐一丁あたり、木綿で350〜360粒、絹ごしで440〜450粒の大豆が使われているんだそうだ(なんと、絹ごしの方が多い)。
製本技術に工夫を凝らし、本の背が楽に開くので手で押さえておかなくてもいい*2、というのもこの本の「売り」なのだが、これは少々看板に偽りあり。上記の『いまどきのなべ』のほうが角背になっているためぺたっと開き、しかも小さな版型*3なので使いやすい。