インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

「運動音痴」にこそ筋トレ

先日、いつも通っているジムでベンチプレスをやっていて、42.5kgを12回×3セット挙げることができました。周りでトレーニングしてらっしゃるアスリートの方々からすれば取るに足らないような重量ですが(そして、そもそも人と競うようなものでもないのですが)、私としてはここのところずっと3セット目の途中で挫折してきたので、なんだかすごい達成感があります。

トレーナーさんは「すごいすごい」と拍手して「今日はいい日ですね」と言ってくださいました。前にも書きましたが、この歳になって真正面からほめられたり、達成できる具体的な数値が上がっていく体験というのはあまりないので、素直にうれしいです。

筋トレというのは語学に似ているなと思います。一直線に向上するのではなく、伸び悩みの時期がしばらく続いたかと思うと急にポンと向上する——つまり「階段状に成果が出てくる」のも似てる。まあどちらも身体を使って行う「身体的能力」なわけで、似ていて当然かもしれませんけど。

改めて思いましたが、筋トレって、私のようにスポーツが苦手でいわゆる「運動音痴」な人間にはぴったりですね。例えば野球やサッカーなどは、身体を使って行うことが多岐にわたっていて、身体の使い方に始まって敏捷性や反射力や……さまざまなスキルが要求されます。明らかに向き不向きや、生まれ持った身体的センスや能力などが絡んでくるわけです*1

でも筋トレは、基本的に単純な動きの繰り返しです。それだってもちろん細かな身体や意識の使い方はあるのですが、きちんとトレーナーさんについてもらいながら行えば、誰でもその人なりの身体的能力に応じて(重量やさまざまな器具の使い方を調整しながら)取り組むことができます。人と争うこともないし、勝ち負けもつかない。単に自分と向き合って一つずつタスクをこなしていくだけです。う~ん、これはもうほとんど座禅や瞑想に近い世界ですね。
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https://www.irasutoya.com/2014/10/blog-post_848.html

それでもって肩こりや腰痛やさまざまな不調が緩和され、あるいは雲散霧消し、なおかつダイエットできて身体も精悍な感じになっていく。「せっかくあそこまで頑張ってベンチプレスを挙げたんだから、暴飲暴食はやめとこ」と自然に意識が働く。ジムに通うのが楽しくなって、そのために仕事をやりくりしたり効率化して生産性を上げたりできる*2

中高年の、特に運動やスポーツが苦手な方にこそ、筋トレはおすすめだと思います。

*1:実は語学も同じだと私は思っているのですが、ここでは「営業上」、多くを語るのはやめておきます。

*2:まんまTestosterone氏が「筋トレ本」で主張されていることですけど。