インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

写真うつりが桁違いだって

コロナ禍も明けた(と考えたい)今年の夏は、三年ぶりに旅行へ出かけたいと計画を立て始めました。予算的にはそんなに余裕はないですけど、身体の衰えを日増しに感じている昨今、行けるうちに行っておかないと、あとから後悔しそう。というわけで、また台湾の離島に行こうと考えています。離島で、観光地めぐりなどは一切せずに、ただぼんやりと過ごすのです。

ふだん騒がしくて人混みの凄まじい東京に住んでいるので、旅行の時くらいそういう過ごし方をしたいというのが私の好みですが、妻は違うそうです。人が多くてにぎやかなところが好き。休暇を取れる時期が私と少しずれているので、私が先に台湾の離島に行って、あとから台北で合流することにしました。

妻はさっそく、昨年NHKが再放送していた日台共同制作ドラマ『路(ルウ)~台湾エクスプレス~』特別編集版全4話の録画を「予習」と称して見返していました。そして台湾新幹線に乗ってみたい、なんならこのドラマに出てきた街や屋台や飲み屋街なんかを「聖地巡礼」よろしく回ってみたいとのたまうのです。え〜、屋台はまあいいとしても、新幹線は日本のそれとあまり変わらないし、飲み屋街って台北の林森北路とか高雄の五福二路あたりとか? ぜんぜん私の趣味じゃないんですけど。もうお酒も飲めない身体になっちゃったし。

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しかしあのドラマ『路』については、最初に全3話で放映されたときは、主人公・春香と恋人・エリックの煮えきらなさに散々ツッコミを入れていたというのに、再放送でけっこうハマってしまったようです。まあたしかに、エリックを演じた炎亞綸(アーロン)氏はなかなかハンサムですけどね。

qianchong.hatenablog.com

アーロン氏といえば、ずいぶん昔、氏がアイドルグループ“飛輪海(フェイルンハイ)”の一員として活躍していて、日本進出をし始めた頃、バラエティ番組やDVDなどの字幕翻訳で何度かお仕事をいただきました。何かのイベントで来日し、記者会見したときに通訳をしたこともあります。たしかそのときの写真があったはず……と探してみたら、引き出しの奥からこれが出てきました。

仕事が終わって帰る際に挨拶に行ったら、「チェキで写真を撮ろうよ」と言われてスタッフさんが撮ってくださったものです。そういうふうに通訳者をねぎらってくださる方は少ないので、印象に残っています。妻にこの写真を見せたら「え〜!」と驚いていました。アーロンとのツーショットが羨ましいのかと思ったら、「いやいやいや、この落差! 芸能人ってやっぱり写真うつりのよさが桁違い!」だって。そりゃそうでしょ、それがお仕事なんだから。

追記

昨日この記事を書いてからしばらくして「はっ!」と気づきました。この写真、アーロン氏じゃなくて、同じ台湾の俳優さんの唐禹哲(タン・ユージャ/ダンソン・タン)氏でした〜! なにかのドラマのプロモーションで来日されたときに通訳を仰せつかったのでした。ファンのみなさま、大変失礼いたしました。またはてなスターをつけてくださった方も、申し訳ありません。両氏を取り違えるなんて、私もいよいよ「焼きが回った」かもしれません。記憶ではアーロン氏に撮っていただいた写真もあったはずなのですが、こちらは引き出しの奥を探しても見つかりませんでした……。