インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

食料品は、もらっておかなきゃ損?

新型コロナウイルス感染症の陽性となってから1週間。幸い私はごく軽い症状で、喉の痛みのほかは最初の頃に微熱が続く程度でした。それもいまではすっかり回復して、念のために購入しておいた抗原検査キットでも陰性になりました。というわけでようやく職場にも復帰できます。

東京都から借りていたパルスオキシメーターも返却します。ずっと軽症だったため数値は常に99とか98とかでしたから、結果として借りる必要はなかったのですが、万一重症化したときのためにと申し込んだのです。そう、東京都では(おそらく他の自治体でも同様だと思いますが)無料でこうしたサービスを受けることができます。

私にはいわゆる「かかりつけ医」がいないので、PCR検査で陽性になったその日のうちに、東京都の陽性者登録センターに登録しました。PCR陽性の証明になるもの(証明書がなくても、検査機関からのメール画面で大丈夫です)と都に在住であることがわかる身分証明書をオンラインで送るだけで登録できます。

www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp

陽性者登録センターに登録したあと、希望する人は以下のような支援を受けることができます。

1.My HER-SYS(マイハーシス)による健康観察
2.食料品の配送
3.パルスオキシメーターの貸し出し
4.都の宿泊療養施設への入所
5.感染拡大時療養施設への入所
6.自宅療養中の相談

私は軽症だったので、このうちの1と3だけ希望しました(結果的には1だけでよかったわけですが)。マイハーシスはすぐに使えるようになり、パルスオキシメーターは2日後に宅配便で届きました。第8波が始まったばかりと言われるこの時期で1日あたりの陽性者数も少なかったからか、とても迅速に対応してもらえて助かりました。


https://www.irasutoya.com/2019/06/blog-post_262.html

ところで、私は2の食料品の配送は希望しませんでした。これは自宅に食料が比較的たくさんあったのに加えて災害時用の非常食もかなり持っていること、それに療養期間中も感染予防行動の徹底を前提に食料品等の買い出しなど必要最小限の外出を行うことは差し支えないと聞かされていたからです。

でも妻の友人からは「どうせタダなんだから、もらっておけばいいのに」と言われました。なるほど、そういう考え方もあるかな。いえ、善人ぶるわけじゃないですけど、私にはその考えはありませんでした。もっと中等症や重症で、本当に困っている人に回すべきではないかと思っていたのです。

コロナ禍でテレワークが始まった頃に、別の知人から「テレワークが増えたら、定期券を買うのは損じゃないか」と言われてちょっと驚いたことを思い出しました。

qianchong.hatenablog.com