インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

中止になってしまいました

夏休み明けから練習を重ねてきて、昨日ようやく本番の初日を迎えた留学生による日本語劇。四回公演を行って大成功だったのですが、二日目の今日はすべて中止になってしまいました。留学生の中に新型コロナの陽性者が出たためです。

せっかくこの日のために練習してきた留学生のみなさんの無念は察して余りあるものがありますが、こればかりは仕方がありません。教職員のわれわれも念のために全員自宅待機となり、PCR検査を受けるように指示されました。私は早朝から検査を受けに行き、いまは結果を待っているところです。

コロナ禍に突入してからこの数年、あちこちで公演やイベントの中止という情報を見聞きしてきましたが、まさか自分たちにも同じような状況がやってくるとは思いませんでした。しかもようやくコロナ禍にも収束の兆しが見え始め、それを受けて学校も文化祭を(様々な限定や制限つきながら)再開させたところだっただけに、残念でなりません。

感染拡大の当初から言われてきたことですが、こうした感染症というものはほんとうに、人と人との距離を分断する方向に働きますね。実は先日、コロナ禍前に行われた留学生の日本語劇の映像を見ていたのですが、マスクなどつけずに生き生きと演じている留学生の姿を見つつ、しばし感慨にふけってしまいました。はたしてこんな日々がまた戻ってくるのだろうかと。

いやいや、感傷にひたっている場合ではありません。感染した留学生と、感染はしていなくても中止になってしまったことで残念がっている留学生の心身のケアも必要です。とりあえず私が今日のPCR検査で陰性であれば、明日からも少しは機動的に動けます。はやく検査結果が出ないかなと待ち構えているところです。