インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

もう大勢は決している

ここのところ毎朝、東京新聞参院選における主要各政党の「公約点検」を掲載していて読んでいます。今朝のテーマは「ジェンダー平等と多様性」。選択的夫婦別姓同性婚の是非、外国籍の人びとに対する政策などが取り上げられています。

www.tokyo-np.co.jp

経済政策や外交・防衛政策などでは各党にそれぞれの違いがありますけど、ことこの問題に関する限り、もう大勢は決していると言わざるをえません。与党の一角を占める公明党ですら選択的夫婦別姓同性婚の法整備に前向きです。ほぼ自民党だけがひたすら旧態依然としたまま。

「JAPAN CHOICE」の投票ナビで自分の考えに近い政党をマッチングしてもらっても、こんな感じ。自民党だけが「突出」しています。

その自民党の候補にしても「ヤシノミ作戦」のサイトによると、選択的夫婦別姓同性婚の両方に、あるいはどちらか一つに賛成している人はいるんですよね。少数派ではありましょうけど。

頑迷に反対している自民党の現職議員あるいは候補者は、勉強不足を恥じていただきたいと思います。そしてそんな人たちに投票して国会に送り続ける有権者、あるいは投票に行かないことでこれまた結果的に国会に送り続ける有権者のみなさんも。

2005年にスペインで同性婚が法制化された際、当時のサパテロ首相が演説で述べたとされる「同性婚を認める最初の国となる栄誉は逃したが、それを認めた最後の国になる不名誉は回避できた」。同性婚はまだ間に合いますが、選択的夫婦別姓については2010年に当時の上川陽子法務大臣参院予算委員会で答弁したとおり「夫婦の同氏制を採用している国は、我が国以外には承知しておりません」。すでに最後の国という不名誉を被っちゃってます。

もう大勢は決しているとはいえ、選択的夫婦別姓同性婚の法制化は、まだまだ楽観できません(最近も大阪地裁で「国が同性婚を認めないのは合憲」という判決が出ていますしね)。もっともっと声をあげていかないと。私も私の「持ち場」で、やれることをやっていきます。