インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

気の長い注文

今年の二月頃でしたか、ネット上でとあるフィンランド語の読解の教科書を見つけました。内容的にはそれほど難しくなさそうで、いまの私のレベルにちょうど合っているのではないかと思い、注文しました。その教科書の在庫があったのはスペインはマドリードにある、ネット販売もやっている本屋さんでした。

二月に注文して、配達は五月の予定だとメールで返事が来ました。船便なのかしら。まあこれまでにも海外のネット書店で購入したことは何度もあるので、特に心配はしておらず、気長に待つつもりでしたが、一週間ほどしてこんなメールが来ました。 “××(本屋さんの名前)has requested extra charges for this order for the reasons outlined below.” なるほど、追加料金を払って欲しいと。

その下に書いてあった理由は “Too far.” とひと言だけ。遠すぎる。まあそうですね、マドリードから東京は確かに遠いです。それで追加料金も承諾して(すでに書籍本体の金額を上回ってますが)また待っていたら、今度はこんなメールが来ました。 “×× has processed a refund to your credit card for the order below.” 払い戻しします。理由は “The book was damaged.” 本が傷んでいたと。

追加料金まで請求しておいて、いざ発送という段になったら傷んでたんでキャンセルするね、というのもよく分からないですが、クレジットカードのアカウントを確認してみたらちゃんと返金されていました。まあいいかなと思って、もう一度ネットで検索したら、今度はヘルシンキの本屋さんで同じ本を見つけました。

さっそく注文して、今月の上旬に “Order has been shipped” つまり発送しましたよというメールが来たのですが、今日までのところまだ到着していません。まあ気長に待つことにします。それにしてもインターネットや国際的な物流がこれだけ発達している現代でも、注文してから数ヶ月かかってモノが届くというの、何だか不思議な感覚です。

そういえば、昨年末に黒の紋服を近所の呉服店でクリーニングに出したのですが、これがまだ仕上がってきていません。絹の和服って洗うのが大変なんですよね。クリーニングに出したときに呉服店の女将さんが「忘れた頃に連絡が行きますから」と笑いながら言っていたので、まだまだかかるんでしょう。だってこうやってブログに書いているくらいで、まだ忘れていないのですから。

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https://www.irasutoya.com/2016/05/blog-post_0.html