インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

着るものがどんどんシンプルになっていく

先日、書籍を大幅に「断捨離」したのに引き続いて、服も大胆に整理しました。もともと私はファッションセンスのない人間で、かつファッションそのものにあまり興味がないこともあって、持っている服も元来がそれほど多くはありませんでしたが、それでもここ数年でさらに減りました。もはやクローゼットが「すかすか」になっています。もっともそのぶん妻の服が侵食してきて、クローゼット全体ではほとんど「片付いた感」がありませんが。

ここ数年で一気に減ったのが、かつてはよく着ていたビジネススーツのたぐいです。企業でサラリーマンをしていたのはもうずいぶん前のことですし、その後はフリーランスだったり派遣だったり無職だったり、あるいは就職していてもスーツの必要ない職場だったりして、ほとんど着ることはなくなっていました。

そこへもってきてこのコロナ禍。スーツを着る機会は皆無に近い状態になりました。オンラインの会議や授業でネクタイを締めることはあっても、ビジネススーツを上下で着ることはなく、あってもジャケットを羽織る程度。というわけでスーツは法事用の黒をのぞいてすべて処分してしまいました。ジャケットも冬用の一着以外は同じく処分。近年の異常な暑い夏に、かつてのようなサマージャケットを着る機会もなくなってしまいましたし。

夏といえばもうほとんどの日をポロシャツか薄手のシャツで仕事をしています。以前はさすがにTシャツ一枚で仕事をするわけにもいかないと思っていたのですが、いまの職場は服装に特にルールがあるわけでもなく、ついにTシャツだけで出勤することも。ハーフパンツで出勤したことはさすがにないですが、来年あたり「やらかしてしまう」かもしれません。

冬用のアウター類も、今回大幅に処分してしまいました。住んでいる自治体がリサイクル用にまだ着られる衣服を受け入れてくれていて、厚手のコートやダウンベストなどをそこへ寄付したのです。まだまだきれい、というか、ここ数年ほとんど着ていなかったものばかりなので、担当の方からは「すぐにもらい手がみつかりました」と言われました。

考えてみればここ数年、冬場もダウンジャケットだけで乗り切っているのです。ユニクロの分厚いダウンジャケットを持っていたのですが、秋から初冬にかけてはちょっと暑すぎるので、秋に入って薄手のものをもうひとつ買いました。この薄手のダウンがとても暖かくて、今のところこれ一枚でアウターは十分な状態。たぶんこの冬はこれだけで大丈夫な勢いで、厚い方はこれも寄付しちゃおうかなと考えています。

そんなこんなで、衣食住の「衣」まわりがどんどんシンプルになっていきます。シンプルになっても周囲に迷惑をかけないよう清潔感だけは維持しなければなりませんが、それ以上はもうあまり持たなくていいかなと感じています。靴だって同じものを複数持っていて,代わる代わる履いていますし。

年を取って、ついに「衣」関係の欲がきわめて淡泊になっていきつつあるのだろう、つまりはだんだん枯れつつあるのだろうと思っていたら、それはいわゆる「ノームコア」なんじゃないの、と言われました。なるほど。それならあまり悪い気はしませんね。

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