インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

フィンランド語 129 …日文芬訳の練習・その49

授業では細かいところでいろいろと添削が入りましたが、今回の作文はこれまでとは違った感覚がありました。いつもは辞書を引きつつかなり四苦八苦して書くのですが、今回に限っては最初から最後まで比較的簡単に書けました。最初に原形で単語を並べてから文脈に合わせて語尾などを変化させるのは変わりませんが、こんなに「すっ」と書けたのは初めてでした。

ひとつには自分の体験を書いた文章で「背伸び」をする必要がなかったこと、もうひとつは偶然知っている単語だけで文章を紡げたことが、その理由だと思います。やはり語彙量、ボキャブラリーの豊富さというのは大切なんですね。これからも地道に覚えていきたいと思います。

以前中国の天津という街に住んでいて、その街には『今晩報』という夕刊紙がありました。ローカルネタが満載で楽しく興味深いのでよく読んでいました。現在受け持っている語学のクラスに天津出身の留学生がいるので、ある授業でこの新聞の記事を配って「懐かしいでしょう?」と言ったら、『今晩報』の存在自体を知らず、読んだこともないと言われました。いまの学生さんはスマートフォンでニュースを見ていて、紙の新聞など読まないのですね。


Kun minä asuin aikaisemmin Tianjinissa, Kiinassa, siellä oli iltalehti, joka on nimeltään "Jinwanbao(Tämän illan uutiset)". Olin aina ostanut sitä, koska siinä voisi lukea paljon hauskoja ja mielenkiintoisia paikallisia uutisia. Olen nyt vastuussa kielikursseista, sillä on ulkomaalainen opiskelija Tianjinista. Eräässä luennossa annoin hänelle artikkelin tästä sanomalehdestä ja kysyin häneltä: Etkö kaipaa sitä? Mutta hän vastasi odottamatta, ettei hän tiennyt sitä itse eikä ollut koskaan lukenut sitä. Nykyään opiskelijat lienevät lukeneet sanomalehtiä mieluummin älypuhelimillaan kuin paperilla.


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