インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

酒をやめて腰痛が改善した?

「ソーバーキュリアス(ソバーキュリアス/Sober curious = しらふでいることへの興味)」という言葉に出会い、ふと思い立って「断酒」を始めてから、ちょうど一ヶ月あまりが過ぎました。この間、一滴もアルコールを飲まない生活でしたが、不思議なことに、特に我慢も努力もすることなく続けることができました。まるで憑きものが落ちたかのようにお酒を飲みたいと思わなくなったのです。

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お酒をやめてみたら、体調にいろいろと変化が出ました。まず血圧が下がりました。毎年の健康診断ではいつも高い値が出ていて、職場からは専門の医師に相談するよう「勧告」されていました。医師に相談すればたぶん降圧剤の服用を勧められるだろうと思って、なんとか生活習慣を変えることで改善を図ろうと、日々の運動や減塩などここ数年取り組んできたのですが、はかばかしい成果はなかった……のに、断酒一ヶ月でぐぐっと下がったのです。たまたまかもしれませんし、今後も経過観察は必要ですが、ほぼ飲酒との関連を疑われても仕方がないかなと思っています。

次に腰痛が軽快しました。少なくともこれもここ数年悩まされてきた、かなりひどい状態には陥らなくなりました。実は断酒を始める前にある方に聞いたお話で(その方もときおり腰痛に悩まれています)、骨がずれているなど器質的に問題があるわけでもないのに長期間の慢性的な腰痛になるのは、もしかすると内臓に問題があるのかもしれないというものがあったのです。

これもまだ断定するには早いと思うものの、少なくともこれまで腰に負担をかけないために仕事の椅子をあれこれと変えては試し、パソコンやキーボードの位置などもあれこれと調整し、パーソナルトレーニングでも腰痛予防にかなりの重点を置いてメニューを作ってもらって取り組んできたのですが、そのいずれにも勝るほどのはっきりとした改善が、断酒によってもたらされてしまったのです。やはり過剰なアルコールの摂取が内蔵に負担をかけていたのかもしれません。内臓の負担と腰痛の因果関係はまったくもって不明なのですが。

「もたらされてしまった」などと、まだ若干お酒に未練がある私ですが、少なくとも何かの記念日とか、大きな仕事が終わったとか、そういうお祝い的なタイミング以外ではもう飲むことはないかな、飲まなくていいかなと思っています。

断酒を続ける中で、いくつかの「断酒本」も読みました。例えば町田康氏の『しらふで生きる』や、若林毅氏の『Shall we 断酒?』などです。それらにはいずれも断酒にまつわるかなりの苦悩と苦労が見て取れるのですが、今回の私にはまったくそういう「苦」がありませんでした。

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しらふで生きる 大酒飲みの決断

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Shall we 断酒?: ダンスを踊るように、楽しみながらお酒をやめませんか

やはりこれは、もう人生で飲むことのできるアルコール量を飲み尽くしてしまったということなのでしょう。ここで「打ち止め」です、お客さんと。まあ、かつては一晩にワインを二本も(ひとりで)開けるような飲酒生活だったのですから、納得もできようというものです。