スーパーやコンビニに寄ると、やたらに「タンパク質」という文字を見かけるようになりました。いろいろな食品に、タンパク質が何グラム含まれているかが表示されるようになっているのです。
なぜこんなにタンパク質の量ばかりがクローズアップされているのかというと……やっぱり世の中「筋トレブーム」だからなんでしょうね。私が通っているジムのトレーナーさんも「いまだかつて、こんなことはなかった」と言っていましたが、それだけたくさんの人が筋トレに勤しんでいるのかしら。自分の周囲を見回すと、ちょっと信じられないくらいです。だって私が筋トレをしていると知ると、たいがいは「いったい何を目指してるの?」的な冷ややかな視線が返ってきますから。
ともあれ、コンスタントに筋肥大を促そうとすれば、適度な負荷をかけた筋トレと同時に、タンパク質の摂取が必須だというコンセンサスが世の中に普及しているようです。本当は糖質やその他の栄養素もバランスよく摂取する必要があるので、ひとりタンパク質の摂取量ばかり気にするというのも何だかおかしいんですけど。
そんなことを考えていたら、先日書店で偶然このムックを見つけました。雑誌『Tarzan』の別冊で、タンパク質の特集本です。筋トレブームと、それに付随したタンパク質摂取ブームもついにここまで……と思いましたが、買って読んでみると、とても幅広い観点からタンパク質の摂取を論じていて、なかなか読み応えがありました。少なくとも、肉や魚ばかり食べて極端な糖質制限……みたいな偏った食事に陥らず、健康的に筋トレ(そう、少なくとも私が筋トレをするのは「マッチョ」になるためではなく、健康的な暮らしをしたいからです)をしたい方にお勧めです。
このムックによれば、筋肥大に最も効果的な1日のタンパク質摂取量は、体重1kgあたり1.6gだそうです。ということは私は約100gか……おっと、私もブームに乗っかっちゃっていました。いやいや、私は決してそこまでの「マニア」じゃありませんから。とはいえ、まあ、トレーニング後にプロテインは飲んでますけども。