インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

「安いニッポン」の実感

先日夕飯を作りながらBS-TBSの『報道1930』という番組を見ていたら、「“安い”ニッポン 値段が示す”停滞”」という話題の中で中国アニメの下請けとして日本のアニメーターが雇用されている現状を報じていました。とても興味深い内容だったので、録画しなかったのが残念。こういう日々のニュース番組は「TVer」もあまり上がらないんですよね。

そうしたら、Twitterで画面の写真をツイートされている方が。おお、感謝いたします。このツイートと写真だけでも大まかな話の流れは分かります。


「給与は労働の対価ではなく収益を上げるための投資」。日本総合研究所主席研究員の藻谷浩介氏がそう言っていたのが印象的でした。日本企業は内部留保ばかり蓄積させて労働者に還元していないと。

藻谷氏はこんなこともおっしゃっていました。「日本の経常収支は世界のトップクラス、売り上げも平成元年の二倍になっている。世界でもトップクラスで稼いでいながら、その利益が人件費に行っていない。これは簡単に言うと高齢富裕層の貯金になっている。それを是正しないでアベノミクスで株価だけ上げただけで全然賃上げをしてない。真面目に賃上げに取り組んだ韓国をdisるばかり」。

ひごろ外国人留学生と話をしていると「“安い”ニッポン」というのはかなり広範に共有されている認識だなあと思えます(私が奉職している学校の学生さんたちが比較的裕福な家庭の人ばかり、という可能性はありますが)。あまり大きなことは言いたくないし、言うだけの知識もないですけど、失われた20年が30年になったこの先、凋落の40年、50年になっていかないためにも、このあたりで本当に政治を変えていかなければならないですね。一部の団体や企業ばかりが儲かる五輪なんかやってる場合じゃないです(インバウンドの増加で社会に広く利益が回る予定だったのも、このパンデミックで消え失せましたし)。この秋にも予定されている衆院選(その前の都議選も)、よくよく考えて投票しなければ。

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https://www.irasutoya.com/2016/07/blog-post_4.html

余談ですが、パトリック・ハーラン氏(パックンですね)が、この重慶に本社があるアニメ会社「カラード・ペンシル・アニメーション」日本支社代表の瞿史偉氏について、「逆に中国でこのレベルで働ける日本人がどれ位いるだろうか」と問題提起していて、これもホントにそうだなあと思いました。
news.yahoo.co.jp
いや、でも、最近は流暢な中国語を駆使して中国語圏で働くお若い方も増えていますし、これからまた変わって行くだろうと私は思っています。そのためにも、もっと賃金水準を引き上げて、若い人たちの前向きな努力に報いるようにしなければいけませんね。