インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

笑顔文化の違いがあるのかもしれない

就職活動真っ最中の中国人留学生(女性)が「一次面接に受かりました!」と教員室へ報告に来ました。素晴らしい! もともと外国人留学生の日本における就活はいろいろと厳しい状況があるところに加えて、昨今のコロナ禍でその大変さは例年以上です。ぜひ引き続き最終面接まで頑張ってほしいところです。

ところで、これはごくごく私的な印象なので一般化はできないと思うのですが、華人のみなさん、特に女性のみなさんはもう少し笑いを出し惜しみしないほうがいいのになあ、「にこにこ」すればいいのになあと思うことがときどきあります。まあ笑顔に男女の別はありませんし、そも、きょうび、女性・男性というカテゴライズで文化を語るのもあまり意味がないような気もしますが。

それに、別にみなさん仏頂面をしているというわけではありません。「○○人」というカテゴリーとは関係なく、人当たりのいい人もいればそうでない人もいる。それは当たり前のことです。ただ、私が長年(と言ってもここ二十年ほどですけど)観察してきた印象だと、時に日本人の悪い癖としてよくネットなどでも話題になる「ニヤニヤ」、つまり愛想笑いのたぐいが華人のみなさんには「なさすぎる」ために、就活の面接などでは不当なほどマイナスの評価を受けるようなことがあるのではないか……という感じがしています。

そういう華人と実際に話してみるととても気さくだったり、笑顔がこぼれたりということは当たり前ですけどよくあります。だからこれはあくまで表面的なものであり、本質的なことではないのですが、ときどきどこかに冷たいというかとっつきにくい印象を受けることがあるのです。

「クールビューティー」という言葉がありますが、ひょっとしたら華人女性のみなさんの、佇まいとしての理想はそのあたりにあるのかしら。あるいは、華人のみなさんが日本語を話すときには、母語ではないために多少緊張していて、それが顔に現れていて自然な笑みから離れてしまっているという可能性もあるかもしれません。

そんなこんなの雑駁な感想を韓国人の同僚に吐露してみたら、彼女も「何となく分かる」と言っていました。韓国人の彼女も、時に日本人から「ひょっとして……怒ってる?」と聞かれることがあったのだそうです。彼女としてはまったくもって普通にたたずんでいるところが、日本人からみると何か冷たいものを感じることがある……なにかこう「笑顔文化」みたいなものの違いが国や民族によってあるのかもしれません。今度親しい華人のみなさんの意見を聞いてみようと思っています。

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https://www.irasutoya.com/2016/12/blog-post_982.html

余談ですが、華人のみなさんの中には、言葉の息継ぎとして「舌打ち」をする方がままいます。これもご本人はほとんど無意識でやっていて、日本人が舌打ちに対して抱くようなネガティブな感情はまったく入っていないことがほとんどなのですが、そういう「文化」を知らない日本人にとっては誤解の小さなタネになっているんじゃないかなあと思います。

qianchong.hatenablog.com

追記

ネットで、こんなTシャツを見つけました。

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“I’m not angry. This is just my Finnish face.” わはは、フィンランド人はあまり表情を顔に出さない(出せない)シャイな方が多いと聞いたことがありますが、かの国の方々も「怒ってる?」とよく聞かれるんでしょうかね。