インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

フィンランド語 98 …第一不定詞長形

第一不定詞長形(だいいちふていし・ちょうけい)というのが出てきました。これまで「第○不定詞」と名のつくものは、第三不定詞と第四不定詞がありました。当然その前の数字の不定詞もあるわけですね。まずフィンランド語でいうところの「不定詞」とは、動詞の原形のことです。例えば……

Minä voin lähteä.
私は出発することができます。

……では“lähteä”が動詞の原形です。辞書形と言ってもよく、辞書にはこの形で載っています。これをいままでは単に「不定詞」と呼んできましたが、これは実は「第一不定詞短形」というのが正式な呼び方だそう。じゃあ「長形」はというと、うしろに「kse」がつき、さらに所有接尾辞がついた長いものになります。

lähteä(第一不定詞短形)→ läteäkseni, si, en, mme, nne, en(第一不定詞長形)

この第一不定詞長形は、以下の二つの用法があるそうです。

1.所有接尾辞の人が〜するために
Minä ostin kirjan lukeakseni.
私は私が読むために本を(一冊)買いました。

「〜のために」という意味ですから、第三不定詞の“mAAn”に似ています。もう一つは熟語です。

2.所有接尾辞の人が〜する限り
tietääkseni ……私が知る限り
luullakseni ……私が思う限り(私の思うに)
muistaakseni ……私が覚えている限り(私の記憶では)
ymmärtääkseni ……私が理解する限り(私の理解するところによれば)
käsittääkseni ……同上

なるほど、これらの表現はこれまでにも見かけたことがあります。文章の最初に持ってきやすそうですね。

Muistaakseni hän asuu tuossa valkoisessa talossa.
私の記憶では、彼はあの白い家に住んでいます。

二冊目の教科書も半分を過ぎて、かなり文法事項が出そろってきました。先生によれば、この先はもうそんなに新しい文法事項は多くなく、かわりに単語の語形変化をいかに素早く正確にできるかが鍵になるとのことでした。

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Muistaakseni Alvar Aalto asui tuossa valkoisessa talossa.