インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

100人の本屋さん@松陰神社前

先日の東京新聞朝刊に、興味深い記事が載っていました。小さな本棚を100人に貸し出して、百人百様の小さな小さな本屋さんを作り出しているスペースのお話です。しかもよく読んでみると、自分の家のすぐそばではありませんか。知らなかった〜!

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▲紙面の写真は「100人の本屋さん」Facebookページより。

というわけで、記事を読んですぐに店主の吉沢さんにメールを差し上げ、私も棚をひとつお借りして本屋さんを開店(?)することにしました(棚主:たなぬし、と呼ばれます)。これまでにも自分が読み終わった本は人に差し上げたり、Amazonマーケットプレイスで売ったり、ネットの古本屋さんに買い取ってもらったりしてきました。でも、こうやって地域密着型のと〜っても「ゆるい」(褒め言葉です)スペースで、お金儲けとかそんなこととはまったく違う営みの中で本が回遊していくほうが、なんだかすてきです。

というわけで、きのうは自分が読み終わった本のうち、古本屋さんに売るよりはどなたかにオススメしたい! という本を自分の棚に並べました。基本的にこの棚で儲けようなどとはまったく考えないので、値段も周りの棚を拝見しながら適当につけました。こういう作業をこういう共用スペースでやっているだけで楽しいです。はるか遠い昔の、大学のサークル室でいろんなことをしていた時代を思い出しました。つぎは、自分にとっての「神本」の数々をもう一度購入して、オススメ割引価格で並べたいと思っています。

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この場所にはコワーキングスペースもあるので、きのうはフィンランド語のオンライン授業もここで受けてみました。時々ワイワイと騒がしいこともあるけれど、それもまた「ゆるい」感じでとてもいいです。なにより、自分の住んでいる地域で、なにか新しいことを始めることができたというのが、私にとってはとても新鮮で、大きな収穫でした。

私はいまの住所になんの縁もゆかりもない人間ですが、それでももう6年くらいは住んでいます。東京に、ということであれば、30年はゆうに超える時間をここで過ごしています。そして東京はそんな人が数多く集まっている街なんですよね。今後もっと地域の人たちとつながることができたら、新しい発想が生まれたらいいなと思っています。

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