インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

GoToキャンペーンの「はしたなさ」

とある新聞の投書欄に、こんな趣旨の意見が載っていました。「最近のテレビのワイドショーでは『GoToキャンペーン』の話題が花盛りで、いかに特典をうまく使うかの紹介を競っているが、本当に困っている人はそれどころではない……」と。私も、景気を刺激するための何らかの政策は必要だろうなと思いながらも、お金(もとは我々の税金)を使うならもっともっと必要なところがあるのではないかと「GoTo」には違和感を持っていたので、共感することしきりでした。

「GoToキャンペーン」という税金の使われ方に違和感があるので、私はこれまでこのキャンペーンを利用してきませんでしたし、これからも利用する気はありません。一部の業界だけ優先的に儲けさせるこの政策はやはり奇妙に感じますし、百歩譲って、それが回り回って経済全体を刺激し、私たちのためになるのだとしても、なんだかそういう「今使わないと損!」みたいなのに我も我もとたかる(おっと、言葉がすぎました。乗っかる)のが、どうしても「はしたない」と思ってしまうのです。

そう思っていた先週、勤め先の学校では毎年恒例の留学生の日帰り遠足が行われました。私も「引率」という形で参加したのですが、遠足の最後にバス会社のスタッフから大きな包みを渡されました。留学生全員プラス我々教職員もです。中身はお菓子や農産加工品などのお土産詰め合わせでした。

昨年までの同様の遠足でこんなお土産をもらったことはなかったので、ちょっと怪訝に思っていたら、案の定「GoTo」キャンペーン絡みでした。補助される金額だか、地域振興クーポンだかで予算が余ったので、お土産をつけてくれたのだと。予算ギリギリまで近づけるためか、同じお菓子がふたつ、みっつと入っていました。

留学生も教職員も喜んでいたけれど、私はとても後ろめたい気持ちになりました。バス会社だって返されても困ると思ったので、いただいたお土産はほとんど学校の教員室に置いて非常勤の先生方で分けてもらうことにしましたが、今でも後味が悪いです。私の周囲では「GoTo」を使って旅行に行ってきたとか、旅行を計画しているという人もけっこういます。でも私はその話題に無邪気に乗ることができない。こういうお金(税金)の使われ方は望むところではありませんし、感染症対策としても間違っていると思います。

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https://www.irasutoya.com/2019/07/blog-post_90.html

先日ジムのランニングマシンで走っているときにYouTubeの「一月万冊」を視聴していたら、日本の五輪組織委員会が出張経費を浮かすために「GoTo」の利用を積極的に勧めているという話題をやっていました。みなし公務員である組織委員会のメンバーが利用するのは政府通達でご法度とされているにも関わらず、です。


オリンピックの不祥事か!?独自内部文書入手!政府通達無視する五輪組織委員会の傲岸不遜。国民の税金の使われ方。元博報堂作家本間龍さんと一月万冊清水有高。

ほんとうにもう「はしたない」というか「あさましい」というか、呆れるばかりです。