ジムの休憩時間中に、トレーナーさんと「人はなぜスーパーでケチになるのか」について話をしました。お店で飲むときなど、ひと皿800円程度の料理だったらぽんぽん注文しているくせに、スーパーでひとパック800円のお肉にはなぜ手が出ないのかと。
当たり前じゃないか、お店は食材をプロの技術で美味しく料理して出してくれるわけだし、食器の後片付けも必要ないし、そもそも場所代やお店の雰囲気代(?)だって「込み込み」の値段なんだから。それはまあそうなんですけど、同じ食べ物なのに金銭感覚があまりにも違うというの、考えてみれば不思議だなと思って。
私はもともと外食が極端に少ない人間です。たぶん一年を通して十回程度しかお店で食べることはないと思います。月に一回外食すればいいかどうかというところですね。以前はもっと外食していました。飲みに行くことも好きでしたし、お昼に大好きなラーメンを食べ歩いたりもしました。でも年をとるにしたがって、まず(主に)東京の塩辛すぎる味つけを受け付けられなくなり、飲める量が極端に落ち、食事をした後に家まで帰るのさえ億劫になるにいたって、外食がとても少なくなりました。
お昼もたいがいお弁当を作って持って行きます。味噌汁だけ保温ジャーに入れて持って行って、おにぎりはコンビニで買うということもありますが、コンビニ食もとにかく塩辛すぎて具合が悪くなるほどなので、できるだけ買わないようにしています。日本の外食や加工食品類は、どうしてあんなに塩辛いんでしょうね。もっとも、私も何十年か前を思い出してみると、外食の塩辛さはそんなに気にしていなかったように思います。やはり年のせいなんでしょう。
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ともあれ、スーパーでの買い物です。お店だと800円どころか、1000円、2000円くらいする料理だって注文できるのに、お酒だって500円、600円とするものを何杯もおかわりしているというのに、スーパーでは1円単位まで値段を吟味しているというのも、なんだか変な気がします。今の私にとっては、もうお店で高くて塩辛い料理を食べるより、同じ値段でスーパーのちょっとお高い食材を買って、自分で好きなように料理して食べる方がいいです。
居酒屋で一回3000円払うとして、その3000円があればステーキ肉のかなりいいのが買えます。それをシンプルに焼いて、塩とかわさびとか最小限の味付けで食べるほうが、なんだかものすごく豊かで幸せな気がするのです。
お酒も同じです。ワインの資格を取るときに学んだことですが、お店で供されるワインはだいたい原価(市価)の三倍程度の値段設定にすることが普通です。つまりレストランのメニューでボトル10000円のワインがあったら、それはデパートや酒屋さんでは3000〜4000円程度で売られているワインなんですね。もちろん雰囲気や磨かれたグラスなどお店ならではの付加価値はありますが、ちょっと私には贅沢すぎるかなと思います。
というわけで、私はスーパーであまりみみっちく買い物しないことにしました。もちろん毎日は無理だけど、週末くらいはステーキ肉とか、マグロのさくとか、もうどーんと買っちゃう。……といったって、1000円、2000円程度ですけど、お店で飲み食いすることに比べたら、それほどの出費じゃないと思うようになったのです。残りの人生ももうそんなに長く残っていないし。