インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

ごく普通の人のための筋トレ

先日、仕事先で「あれ、ちょっと太りました?」と聞かれました。コロナ禍でリモートワークや在宅勤務が多くなったため、しばらく直接はお目にかかっていなかった方からです。「いわゆる『コロナ太り』というやつですかね」と返しましたが、たしかに体重は増えています。数年前に比べると5kgくらいは重くなったでしょうか。

不定愁訴の解消を目指して筋トレを始めてから、たしかに体重が増えました。少し身体が太くなったので、太ったように見えるかもしれません。若い頃に不摂生をしてかなり太ったことがありますが、あのときとの違いは顔が太らないことでしょうか。私の場合、不摂生で太るときはまず顔がむくんだようになるのです。

身体が太くなっても「マッチョ」というほどではないので「ちょっと太った?」という印象になるんですね。中年特有のポッコリお腹はそのままですし。ただ先日親戚の葬儀に出席して久しぶりに礼服を来たら、上着のボタンを閉じるのに苦労しました。ずいぶん前にオーダーで作ってもらった礼服なので、身体にピッタリ合っていたんですけど、そのボタンが閉じづらくなった。確かに、筋トレを続けて少しは筋肉がついたようです。

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https://www.irasutoya.com/2018/10/blog-post_8.html

筋トレをしていると体調がとても良いので、これからも続けようと思っています。パーソナルトレーニングのトレーナーさんは、身体を大きくするのもいいけれど、それよりも適切なフォームで適切に筋トレをして、その結果、全身のバランスが整って健康を維持できるのが最良という考えのようで、私もそこは完全に同意です。特に私のような運動選手でもない中高年にとって、筋トレは健康維持のためなんですよね。いまでは定期的にジムに行かないと、逆に体調不良になります。

でもくだんの「ちょっと太りました?」と聞いてきた方は、それが筋トレの結果だと知ると「じゃあそのうちぴちぴちの水着でステージに立ってるかもしれませんね」と冗談を言っていました。そうそう、筋トレをやっているというと、大概はそういう反応が返ってきます。「筋トレ」と「ボディビル」の区別がよくわからないと。もちろんボディビルダーを目指して筋トレをする方もいますけど、私のようにそうじゃない人もいます。

以前の私自身が色眼鏡で見ていましたから偉そうなことはいえないんですけど、こうした「筋トレ=ボディビル」で「ムキムキ・マッチョ」を目指すもの……というイメージが変わっていくといいですね。あと「ストイック」で「意識高い系」というイメージも。最近は筋トレブームらしくて書店にも「デキるサラリーマンは筋トレをしている」みたいな本が並んでいますから、よけいにそうしたイメージが強化されるんですけど、ごく普通の人のための「健康のための筋トレ」というありようが社会的な認知を得ていくといいなと思います。